今どきの洋楽の曲展開 sonicbids🗞

という記事が、sonicbidsのブログに載ってます。

Common Song Structures in Today's Music World
Common Song Structures in Today’s Music World

内容と具体例については元記事をどうぞ。7曲ほど実例が上がってました。

つい先日、とある洋楽曲の構成を分析していて、展開的には3パターンくらいしかないシンプルなものなのにどれがサビかわからないってのがありました。困って、採譜した人のサイトや歌詞の掲載されたWebページを見てみたらそれぞれに解釈がバラバラで、有名曲でもこんなことあるんだ…と。
同曲をカバーしたイギリスの若い子たちのグループはもう少しサビがわかりやすいアレンジになってました。その箇所を執拗に繰り返しながらフェイド・アウトしてたので、彼らはおそらくそこをいちばんオイシイ箇所と見なしていたんだと思います。
歌詞の流れを見るとラップなんかでも曲展開を把握しやすくなるのに、この曲に関しては予想外のところに対(つい)がいて、しばらく頭を悩ませました。

この手の解釈って、ふだん聞くジャンルや世代に左右されそう。属する文化によっても。
J-Pop漬けというわけでもない育ち方をしてきた自分ですが、それでもいちばんドラマチックに展開する箇所やいちばん派手な箇所をサビと見なしちゃいますね。

ふと先日別の記事で書こうとしてやめた1564を思い出しました。

List of songs containing the I–V–vi–IV progression - Wikipedia
List of songs containing the I–V–vi–IV progression – Wikipedia

これは1564のコード進行を持った古今東西の著名曲がリストアップされたもので、どうなんでしょう、著名なものだけで300曲近くですかね。

Guy Michelmore氏が去年の夏頃、1564のコードをどう並び替えてもキャッチーなものに仕上がるのだろうかと、この何パターンかを検証していて、眺めながら「あ、これはあの曲で使われてるな」って思ったコード進行でも「これはない」と断じていってました。洋の東西が関係してるんでしょうかね。ちょっと驚きました。
ドミナントモーションも、洋楽だと映画やジャズと結びつきが強いジャンルでのほうが見かける率が高い気がしますね。