【レビュー:書籍】”ボカロ™PのDTMテクニック”, “ディレイ&リバーブ・レシピ”(リットーミュージック)

献本いただき拝読しました(著者様からではなくリットー様からですが)。贅沢にもあと3冊ほど頂戴したので、おってご紹介できればと思いますが。

ボカロPのDTMテクニック100 DECO*27、OSTER project、sasakure.UK、40mP、ピノキオピー、椎名もた、monaca:factory、ざにお、whoo、鬱P
リットーミュージック出版部
リットーミュージック
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錚々たる面子ですね。奥付上部にU/M/A/A inc.さんのプロフィール内には西島尊大さんの名前もチラリと。
率直に言うと、それぞれのクリエイターさんの技術やセンス、それと機材や経歴が包み隠さず著されているので、(最近雑誌もあまり読まなくなったので詳しくないんですが)DTMマガジン辺りの手とり足とりに慣れている人には現実を突きつけられて読み進めるのが若干辛いかもしれません。好奇心旺盛で、色んな技術や機材の知識、クリエイティブな思考の面で刺激を受けたい人には具体性に富んだ良質の書籍になっていると思います。
わりあい僕なんかは、ナイーブなとこもないわけじゃないけど、知らないものや知らないことが好物なので、すごくいい刺激を受けました。
あと、Native InstrumentsとWavesは強いなあと思いました。世の趨勢としてはハードウェアのほうにシフトしてきてる感が個人的にはあるので、Waves辺りの今後の舵の切り方が気になっています。ソフトウェア隆盛のときに色々処分してしまった自分も悔やまれます。
巻末の用語集はコンパクトでとてもいいです。

スグに使える ディレイ&リバーブ・レシピ DAWユーザー必携の事例別セッティング集 (DVD-ROM付)
安齋 直宗
リットーミュージック
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こちらは「エフェクターの全知識」の著者でもある安齋氏の書。アマゾンだと”安齋(Unicode U+9F4B, JIS X 0213 1-67-23)”と”安斎(Unicode U+658E, JIS X 0213 1-26-56)”で分かれているようなので、”安齋”で検索するとこの1冊しか出てきません(「全知識」だと”安斎”ですね)。(cf. JIS X 0213 コード表 (16ずつ折り畳み)

未読の3冊にはEQレシピもあって、こちらは「エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック99」の著者である角氏の書でした。
料理のレシピ本隆盛を受けてですかね、レシピ本、有りだと思います。書籍の仕組み上、”あの本で見たな”ってパッと調べて使いたいときに検索性がネックになるのは、今どきの課題というかですね、仮に自炊したところでOCR適用(cf. スキャンして PDF を作成し OCR を適用する方法)でもしないとしんどいんで、革命的な仕組みがあればなあと思っています。クリエイティブの世界なんて、途方もない曖昧検索の日々ですし。
さて、こちらはかなり手とり足とりな感じで、レシピそのものも有用でしたが、基本的な説明の部分は立ち読みでもいいから(と書くと怒られそう)読んでおきたいところ。僕の地元の音楽の専門学校で講師をされている中には「今どきの学生はプレートリバーブがわかっておらずけしからん」なんて宣う方もおられて、とはいえ学生もピンキリで、いわゆる意識の高い人は知識に対しても貪欲だと思われるんでけしからんこともないとは思うんですが、それはさておき、たとえばそのプレートリバーブの特徴を知っておくとより鮮明に自分の曲の仕上がりをイメージできるようになったりするんで、無駄な知識ではないと思うんですよね。そうした知識を誰からORどこからどうやって仕入れるかってとこと、書籍がどう書いてくれているかじゃなくて読者である自分がどう読むかってとこが今時分はわりと大事だと思います。

そんなわけで、隙を見計らってちょいちょいそれぞれの書籍に目を通していこうと思ってます。