Bleass “Tides”

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Bleass “Tides”

BLEASS Tides | BLEASS
BLEASS Tides | BLEASS

昨日今日とずいぶん続けざまにあれこれ取り上げてきていますが、こちらもうちの日記ではたびたび取り上げてきているBleass。新作Tidesは、少し不思議な見た目のディレイ・マシン。

情報
  • Windows, macOS, iOS対応
  • VST3, AU, AAX
  • 定価$39.00

機能、操作性

動画を見た印象としては、かつてEventide H910 Harmonizerに近いものを感じたりしますが、デモ版に触れてみるとイメージは全く違って、ピッチシフトってよりディレイに対してもっと直接的にLFOやエンベロープで変化を与え、発振させて遊ぶものってニュアンスに近い。

中央の電光掲示板みたいなものは白色が入力、青色が出力のスペクトルのよう。
そのすぐ下のTimeとInertiaが機能のキモで、Tapeと書いているけどテープの音質になるのではなく、動作がテープのようになります。いわばディレイタイム変更時の補間の扱い方をユーザーが制御できるわけで、かなりキワモノな効果をここだけで得ることが可能と。

LFOは説明不要なのでいいとして、Env(エンベロープフォロワー)の仕組みが少々変則的に自分には感じられました。マニュアルに目を通してからでないと、ここに関してはうまく制御できなそう。

あとはFeedback FXのタブですが、ここはフィードバック機構内に埋め込むエフェクト群。ディレイ自体がうねり系エフェクトの発明の母だってこともあり、このFX内にうねり系エフェクトはなく、汚し系エフェクトとピッチシフト(フィードバックに対してかかる)が搭載されています。Dustがちょっと面白い。

再発明っていうと少し違うのだけど、ディレイマシンが発明された頃の発想に戻ったような自由さを感じます。加工も表現の一部ってのは、最近少し廃れ気味な思想かもしれませんが、そうした考えにちょっぴりでも靡く方には刺激的な代物かと思います。