Big Fish “Momentum”
駄記事つか独り言系記事です。
Webページには日付が記されていないので定かじゃありませんが、そこそこ前にリリースされたような記憶のある Momentum 。
ソフトが無償で、充実したライブラリーで収益を上げる、最近定番化しつつあるいわば「アプリ内課金あり」スタイルなのですが。
外皮vs骨格
見た目はなかなかよくて、機能も多く、自前のオーディオファイルも突っ込めるシブい代物で、有り難いことにロック系のギターやベース、ドラム等ナマモノ系のライブラリーのリリースが比較的多い。
なので折につけ使っていくだろうなあと思っているのですが、DAWを巻き込んで落ちてしまったり、鳴ったら止まらなくなったり、あるいは鳴らなくなったりで、なかなかの問題児であり、ヘルプドキュメントがない代わりに動画でのチュートリアルが提供されているようで、非英語圏には少々厳しい。
つか僕自身は、斜め読み的な吸収ができず相手が喋るペースに合わさないといけない動画チュートリアルって、(たとえ2倍速再生ができたところで時間が1/2になる程度なので)その主題によってはさほどありがたくない。ただしそれは人によると思うので、あくまで自分の話。
国内だとSONICWIREでライブラリーのみ購入できるのですが、ライブラリーを購入しないと日本語マニュアルが手に入らない(いずれ改善されるのかもしれない)。
フリーのサンプルパックを手に入れたけど何をどうしたらよいやら、ってとこで立ち止まるか、やってられっか!つって放り出す人も多いかしれません。
せめてDAWを巻き込んで落ちてしまう現象の再現性くらいまで突き止められればと、別DAWで立ち上げたり、別プラグインフォーマットで読み込んでみたり、英語メニュー状態で操作してみたりしたところ、どうもSLICE画面のときに別キットを読み込むと確実に落ちるってとこくらいまではわかりました。
いちばん活用性の高い画面で落ちやすくなるのは好ましくないですね。
アウトラインの不明瞭
あとは直感的とも言い難く、初見だと、鍵盤を押すとサンプルが鳴るのはわかるし、MIXERというモードもわかるのだけど、もう一歩踏み込もうってときに何をしていいかわからないとこも好ましくない。
まず、わかりやすい機能ほどその切り替えやインジケーターは(理想としちゃ)画面上部にあってほしいところ。自分の感覚としては上段と下段の表示位置が逆で、コンテンツのリストも上側の左にあるほうが自然な感じがします。
ライブラリーがそこそこの価格なので、ライブラリー内すべてのコンテンツを気に入るわけではない(今どきの標準的な考え方はそんなもんだと思う)前提で販売しようとしたら、いま書いた2歩目つまりヤリコミ要素のアウトラインがわかりにくいと、製品自体のコスパの印象がずいぶん悪くなるような気がします。しつこいかもしれないけど、あくまで自分の感想。
この土日に「曲書かなきゃ、それもある程度ギターをフィーチャーしたものを」と思って使い始めた3手目くらいでDAWを巻き込んで落ちてしまったんで、頭を抱えてしまいました。出足をくじかれて結局何もせず終わりました。
インターフェースの専門家では決してないけれども、表示の順番、部品同士の(ぱっと見でわかる)連携、機能のわかるアイコン類の配置、あと安定性が備わって、そしてある種のセーフティネットとしての動画解説に多言語対応CCが仕込まれてさえいれば、ここまで頭を抱えることもなかったかと思います。
見た目が整っていて、(重複するけど)機能も実用的で、ライブラリーも充実していく計画性を感じるのに、使うときに勇気がいるのでは困っちゃいますね。
だましだまし使っていこうとは思いますが。