AutoFilter と Sample & Hold と FabFilter Volcano と

ニカ系作るのだったらプチプチ鳴るのもいいのだけど、一般には相変わらずクレームの対象だったりしますね。
こんばんは、LogicのAutoFilter使ってそのS&HをLFOとしてFilterを動かす(ソース信号は左右逆相にする)ってことをよくやる僕です。

AutoFilter (画面はLogic Pro X 10.2.1のもの)

AutoFilter (画面はLogic Pro X 10.2.1のもの)

サンプル&ホールドとは

そもそもサンプル&ホールド( Sample & Hold 、S&H)とは──

サンプル&ホールド [sample & hold]
ある信号の値を記憶(サンプリング)して次の記憶すべき信号が来るまで保持(ホールド)しておくこと。

– サンプル&ホールドとは – デジタルレコーディング用語 Weblio辞書

Sample & Hold

Sample & Hold

いわゆるノイズ波形

いわゆるノイズ波形

LFO専用の信号といってもいいくらいで、いわゆるノイズって値と値とが補間されるイメージですが、それが段々になったものと考えるといいです。
どっちかというとS&Hのほうが本来のノイズで、補間されちゃってるほうはRampなどと称されることも。

LogicのMIDI FX、Modulatorにおけるカオス波形(Smooth : 0%)

LogicのMIDI FX、Modulatorにおけるカオス波形(Smooth : 0%)

LogicのMIDI FX、Modulatorにおけるカオス波形(Smooth : 50%)

LogicのMIDI FX、Modulatorにおけるカオス波形(Smooth : 50%)

LogicのMIDI FX、Modulatorにおけるカオス波形(Smooth : 100%)

LogicのMIDI FX、Modulatorにおけるカオス波形(Smooth : 100%)

LFOをピッチに対してかけると、S&Hの場合は一昔前風のコンピュータの計算音のようになり、Rampつきの場合は一昔前風のUFOの飛行音のようになります。

S&Hで乗るグリッチ

グリッチ(Glitch)ってのは故障とか突然の異常のこと。
最近はレコードに引っかき傷をわざとつけて再生時に針が飛ぶような効果や技法のことを指したりします。Glitch Hopが市民権得てからはテクノ方面のGlitchをあまり聞かなくなりましたが、こういう感じのね。

Glitchそれ自体の精度が高くなればなるほど本当のエラーのように聞こえるので、音楽性とバランスが取れていることが前提(今のところは)。Klik Houseも近いもんがあります。

それはいいとして、S&Hの面白みとトレードオフになるのが、ガクッと値が変化する瞬間のノイズ。
先ほどの例だとあまり目立たないのですが(S&HをPitchbendにかけるとLogicの仕様の影響で峻厳さがなくなる)、直接ピッチや音量、フィルターにかけるとノイズが目立ち出します。

わかりにくいかもしれないので、画像も貼ります。

S&H -> ピッチ

S&H -> ピッチ

S&H -> 音量

S&H -> 音量

S&H -> フィルター

S&H -> フィルター

フィルターの場合が非常に顕著で、本質的に音程は1つしか鳴らしていないのにS&Hの影響で音程以外の帯域にも足が伸びちゃってます。
これがイヤだなあって話。

防ぐには先ほど「Logicの仕様で峻厳さが」と書いたのと似た仕組みが備わっていればよくて、早い話、S&Hの”カド”が丸くなってさえいればいい。
だけどほぼ全ての場合、LFOの源(オシレーター)の波形に手を入れることはできず、諦めるほかありません。

そこで奥様、 FabFilter Volcano

FabFilterのVolcanoは、フィルター専用としてならS&Hのカドを丸くすることができます。

Glide : 0

Glide : 0

Glide : 0.02

Glide : 0.02

Glide : 0

Glide : 0

Glide : 0.02

Glide : 0.02

もっとカドを無くしたいのであれば、おそらくGlideにRateとTimeと2つのモードが備わっている必要がありそうですが(JV-1080(Roland Cloudまたはハードウェア)やAlchemy、Spireには備わってる)、フィルター専用のプラグインなので高望みはしないでおきましょう。

ModulatorもGood

フィルタ以外に外部のLFO機構として、冒頭のほうで使ったLogicのModulatorを使用するのもGoodです。
少し複雑にはなりますが、ModulatorのToってとこでLearn Plug-in Parameterすることでプラグインシンセ等に備わったフィルターを直接動かせる上、Smoothを多少だけ盛ってあげればカドのないS&Hを送り込むことができます。

AlchemyのCutoffに結線したModulator

AlchemyのCutoffに結線したModulator