Audiomodernの PATHS とPATHS 2、ご提供いただきました。
Audiomodern社はグリッチ、エレクトロニカ系に強いメーカーでシンセ音色やM4Lのパッチ、サンプリング素材など扱ってます。
Paths およびPaths 2はKontaktのほかAcidize済みWAV、Rex等の汎用の形式でもダウンロード可能な形で販売されている一種のコンストラクションキット。
通常価格がいずれも€49。発売日をググるとPathsが2016年でPaths 2が2017年。ちょい古めか。
同社の同系統のライブラリーとしてはATOMというのが最新版のようで、通常価格が€149ユーロで発売日が2018年。
Plugin Boutiqueが6/12まで開催するBoutique Mega Dealで、Path 1と2、および先日レビューしたVirtual CZのほか、以前さらりとだけ紹介したスケールアシスタントのScaler、簡易リバーブのOracle(Plugin Boutique)とセットでセールやってますね。
コンストラクションキットっていうのは、今さらながら説明しておきますと、セットになった複数のフレーズ素材のことで、ミックスバランスも整えられてるため、セットで鳴らせばそのまま曲として聞ける状態で売られているもの。
打ち込む手間が省ける一方で、エディットしようとすると自由が利かない。
で、そのPathおよびPath 2。
流行のピーク期を過ぎてる面は否定できませんが、音の出来は大変良い。好みです。
この系統のサウンド素材はWAV、AppleLoops、Kontaktのtime machineを通じて元BPMと異なる値で再生すると、音が滲んでグリッチ、ニカらしいピリッした感じが薄れる傾向あるので、お使いのソフトに分析/再生モードが備わっているならモードを調整してやったり、心配なら元BPMをキープしたまま使ってやることでキビキビしたテイストを保持できますね。
素材としての製品についてはそんな感想。
繰り返しになりますが、紹介動画で聞けるピリッとしたミックス、大好物です。
この音色をこんなに大きめに出すんだ…とか、この音色のロー削っちゃうんだ…とか。
音作りにおける技術的な部分、デザイン的な部分って泥臭く(主張したく)なりがちですが、クールでニヒリスティックにまとまっていて参考になりました。
サウンドロゴの左右逆相っぽいのはあまり賛同しませんけど。
素材として使えそうな場面では積極的に使っていこうかなと思ってます。
最近あんまりニカ系の発注はないか…。じゃあ個人の用途で。