Audio Damage “Eos2”

Audio Damage EOS2 なるリバーブレーターを使い始めました。

EOS2 概要

かなり使いやすい。使いやすいというか、扱いやすい。

すっかりハードウェア専門になったと思っていたら「まだやってますよ」てな感じで人知れずリリースされたEos2は、初代Eos直系(といいつつ初代を知らない)のアルゴリズムで、GUIを整え、クロスオーバーコントロールを備え、VST3にも対応、メーカーであるAudio Damage自身「未来まで続く逸品」と豪語しています。

見るからにスッキリ。
中央に位置する流体チックなグラフィックは、SizeとDecayのみに連動するようで、いい具合にヌルヌル動きます。
あちこちのパラメーターをいじりつつキャプチャしたものを貼っておきますね(動画が英語じゃないってだけでThumbDownがけっこうついてますが、知ったこっちゃありません)。

サウンド

このデモではまずピアノのパートにガッとかけていて、リズムのパートにもルームリバーブっぽくうっすらかけました。
Diffusionを上げると音圧に影響を与えない程度にシルキーになり、下げるとバツバツ言わない程度に粒度が下がります。
面白いのは中央に位置するInf、つまりリバーブをフリーズさせるパラメーターで、やや反応にラグがあるものの、イマジネーションを掻き立てたり、場合によってはオーディエンスを煽るのにも使えそう。

Plateのアルゴリズムということもあって低音の厚みはほとんどありませんが、一定の粒度を持った、透明感のあるリバーブサウンドなので、ボーカルにかけるもよし、Future系やWave系など最近またリバーブがむやみに濃くなってきたジャンルのサウンドに加えるにもよしといった印象。
飽和感を抑えつつも奥行きはあってヌケのいいリバーブって作り込むのが本来難しい。
これまで愛用していたValhalla Shimmerでは、フィードバックをオクターブ上にシフトさせてヌケを力ずくで作ったりしてましたが、リバーブの立ち上がりだいぶ遅めで、これを補いうる新しい武器として使っていこうと思います。

懸念

一点、うちの環境では、センド先のモノラルのAuxにインサートして「モノラル→ステレオ」化させようとしたときに誤動作が発生しました。