Bobby Owsinski氏のブログで久しぶりに自分も試してみようかなと思うソフトが取り上げられていました。Klangfilmの希少なハードウェアEQのシミュレーションと見られる、 RZ062 aとb。
得意分野ではないので、本気レビューは他の方のをどうぞ。
製品ページのレビューで最古のものは2017年8月なので、発売から3年経ってるってことかな。黒金の影響かわかりませんが、現在半額$99となってますね(アフィじゃないんでご心配なく)。
Audified製品は何度か試してきて、これまで正直クオリティが掴めない…というか安定しない印象でした。便利そうなものもあれば製品ページのレビューで低評価食らってるものもあったりで(今も残ってるのかな…?)。
RZ062に関しちゃ★5つでしたけども。
RZ062aのほうは中央の操作部が今でいうチルトEQ(シーソーのように、高域を上げると低域が下がる)になっていて、RZ062bのほうは円形の操作になってますけど早い話4つの帯域のいずれかを6段階でブーストする仕組みになってます。
RZ062、特にRZ062aについて自分が最も強く思ったのは、「もう少し細かくいじれないもんかな」でした。
a,bとも各ブースト/カットの幅がなかなか広くて、入出力が±18dB、EQに関しちゃ上が+12dB、下が-18(Loは-20)dB、あとaのほうの中央部は±4dBと、かなりアグレッシブに利くのですが、特にこのEQのブースト/カットが(実機がそうなのかもしれないけど)2dB単位での操作となっていて、微妙に不足もしくは過剰に感じたときに調整できないもどかしさが地味にあります。
かかり具合は、もっさり感なくシュッとしつつハッキリかかる感じで、柔らかい音でこそないけれども耳を痛めつけるような鋭い音でもありません。使いやすさはあるけど効果としてはちょっと独特ってとこですかね。
あ、少し乾いた音になる印象はありますね。元の音にもよりますが、ぬくもりって感じはありません。
入力を煽って行うサチュレーター機能については、意外とがっつりゲインを上げる必要がありました。かかり方としてはそんなに珍しい感じではなく、一般的なハードウェアで感じることのできる粘りもあまり感じられませんでした。
決してダメなものではなく、製品ページに見える★5つってのもわかるのですが、うちではジャンル的に出番が極めて少なそうであり(今導入を検討しているものリストの中で)高優先度に飛び込んでくるものでもなかったため見送ります。
1ヶ月後くらいにまだ気になってるようだったら手を出してるかもしれませんが。