Audacity におけるセキュリティの話題

一応、Twitterのほうにも流したんですが、 Audacity にスパイウェアが仕込まれてるとかでアンインストールが推奨されているとのこと。

今ひとつ詳細がはっきりしないまま、たしか動画で声明だけ出して5月にMuse Groupに買収された(と記憶している)Audacityについて、更新頻度が上がるぜ、やったー!といった声も当初は見かけられたのですが、2日ほど前から少々きな臭くなってきているようで。
早い話、Audacityのようなソフトでユーザーがそこまで自分たちの情報を預ける必要があるのか?というところが引っ掛かっているらしい。また、これらのデータが第三者に売却される可能性も考えられると。

基本的に日本で使うぶんにはそんなに心配要らなさそうなのですが、疑い出したらキリがないってのも。
既にこの件で海外コミュニティでは「仮に今回のポリシーの変更を無かったことにしても信用できん」といった空気が醸成されているご様子。不安なら利用を控えるのもよいかなと。もしくはgithubでforkされた別バージョンを利用する選択肢もあるのでは、とのことです。

200706追記

CDM(Audacity makers clarify data usage – and there’s not reason to dump the editor yet – CDM Create Digital Music)は、Museからの回答も交えつつ、いつものように冷静に今回の問題を解説しています。
まず5月にユーザーへの周知が不充分なままMuse GroupがCLA(Contributer License Agreement)を更新してしまったのと同じことを繰り返したことを残念がっています。収集されるデータはMuse Groupにとって必要な基本的なものであり、ハッシュ化されているため個人情報としての扱いはセーフと考えており、また現在リリースされている安定版には収集機能は組み込まれていず、機能がオプトアウト方式になるかも確定ではないとのこと。年齢制限(PG-13)は米国の児童保護法に準拠するためのもの(YouTubeにも児童保護法に関する設定がありますね)。
このご時世、どんな大手をも100%信用できるとは言い難くなってきていますんで、信用する/しないは利用者側が判断するしかないと思います(最近多い「同調を呼びかける」のがいいか悪いかはまた別の話)。