Arturia “Pigments”

Arturiaが新たに Pigments ってソフトシンセ出して、各メディアで華々しく取り上げられてます。
デモ版(プレビュー)が来年1月10日まで利用可能ということで、正月休みはこれに勤しむ感じ? いや、どうだろ。

Arturia - Media
Arturia – Media

トレーラー動画もぺたりと。

属性豊富なフツメン(エンゲル係数高め)

動画中のサウンドにも特に新鮮さは感じませんでしたし、見た目はStudio Oneのシンセみたいで、それに今さらWavetableといわれてもそろそろ草臥れてきてるのでは思いつつデモ版を開いてみると、起動直後のデフォルト音色はともかくとして、プリセットの音色群がもはやWavetableとはいえない質感で度肝抜かれました。

特に、プリセット音色をちょいちょいと切り替えていってすぐに登場する、Combフィルターを用いたMystic PluckやHaruto’s Woodwindsは、音を鳴らした瞬間に「これ、PCMじゃないん?」と思ってしまうほどの響きを持っています。
もっとも、これ以外の音色に関してはそんなに驚きもなく、粒度は細かいけどそのぶんゴリゴリしたWavetable音色とは乖離してしまっているので、Serumやそれに類するWavetableのソフトシンセの代わりに手を出してみた場合には肩透かしを食うかもしれません。

CPUへの負荷はかなり高め。
シンプルな音色でも、環境によってはDAWが少しコケやすいと思います。

モジュレーション手法の色々

中央部にあるカラフルなインジケーター、面白いですね。
ここはインジケーターの機能だけではなくて各モジュレーションソースのルーティングにも用います。
LFOによるビブラートをモジュレーションホイールで行うと的なルーティングはパラメーター内のSIDE CHAINで指定する仕組みのようです。

FUNC1〜3のパラメーターは、MassiveでいうPerformance、AlchemyでいうMSEGで、これらに慣れていればすぐ使えそう。

RANDOMは一般的なSample & Hold以外に、TuringとBinaryを選択でき、各パラメーター見ても妙にこだわりが強いですね。数学者の魂を感じます。
そんなに使う場面は多くないかもしれませんが、活用法を考えるのも一興か。

COMBINATEは文字通りモジュレーション信号を合成する部分。

エフェクターの効き

当初、Pigmentsの負荷のかかり方はエフェクトのせいかと思いましたが、エフェクトをOFFっても変わらないので、オシレーターかエンジン部分で早々に暴食していると思われます。

エフェクターの種類はいたってオーソドックス。
ですが、効きは良好で、特にリバーブ感はアピールが強い。つまりPigmentsとそれ以外のシンセや楽器を同時に鳴らしてもしっかり聞こえます。
パラメーターをいじってもインジケーターに変化のないものが多い点は残念。

その他、およびまとめ

Logicで使う際のオートメーション対象は案の定膨大にあるので、ゴリゴリ動かしていくならオートメーション自動選択の機能は必須になると思われます。

オートメーションパラメータの自動選択機能
オートメーションパラメータの自動選択機能

ほか機能は割愛させていただくとして、今のように比較的トラック数少なくガッツリした音色で曲を構築するにあたっては有効な武器になりそうですし、今後のシンセの方向性に対して1つの提案にもなっていると感じました。
ただしやはり負荷の問題が大きいので、僕のように音壁路線のアレンジを好む人にはお勧めしません。

その後の巷の反応

年末になると2018 ベスト・オブ〜的な内容のまとめ記事があちこちで作成されていて、「News: Best Synthesizer Plugin Releases In 2018 – SYNTH ANATOMY」や「Top 5 software synthesizers 2018 – gearnews.com」で非常に評価が高いです。
海外の電子音楽の風潮や、リリースのタイミングが年末のため印象に残りやすいって点を差っ引いて考えても、モジュラーシンセみたいな玄人好みのものが注目される時期にあって操作がわかりやすいというのは最大限に評価されるべきでしょう。

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