Arturia “SQ-80 V”

随所で取り上げられてますが、Arturiaが Ensoniq のSQ-80を SQ-80 Vとして蘇らせることを計画中らしく。

Leak: Arturia is working on the SQ 80 V plugin, an Ensoniq SQ-80 emulation
Leak: Arturia is working on the SQ 80 V plugin, an Ensoniq SQ-80 emulation

ざっと国内ググってみたところ、国内ではあまり振るわなかったらしいSQ-80ですが、海外では人気だったとのことで、たしかにYouTubeにはデモサウンドの動画が多数上がっています。

サンプルレートは低めな印象ですが、他ではあまり聞かれない独特な音色で、非常に雰囲気があります。
かなり昔に仕事でEnsoniqのキーボードを使っていたんですが、独特なバタ臭さに戸惑った記憶があり、仕事を離れてからMR-Rackを購入して再会を果たしたのでした。作品にも何度か使いました。
EnsoniqやEmuは今もう出会うことがなくなってしまったものの好きなメーカーなので、こうして蘇ってくれるのは個人的にとても嬉しいです。

追記

出たみたい。
デモ版を触ってみての感想として、Lo-Fiサウンドとしての魅力はかなりのもの。Lo-Fi系の音楽で使われるシンセ音って、いざ自分のオリジナリティを得るべくバリエーションを求めても思いのほか手に入りにくいんで、こういう形でバリエーションを増やせるのはなかなか有り難いですね。
ただ自分の世代感覚も手伝って改めて思うところなのですが、あの独特なタッチの鍵盤を押して得られるサウンドっつう付加価値がどうも自分には重要だったようです。期待値高すぎたのかもしれない。
ソフトウェアでの再現による揺れのなさはSQ80に限らず、ProphetであれM1であれ、数多のシミュレーションソフト音源において当然充分な魅力なのですが、手打ちシーケンスで正確に鳴れば正確に鳴るほど「ソフトだなあ」感が強くなります。MIDIキーボード等を介して人間の揺れを反映して弾くスタイルのほうがいっそう深い味わいが得られると思います。