Arturia 3 Compressors You’ll Actually Use

Arturia - Overview
Arturia – Overview

Arturia 3 Compressors You’ll Actually Use ってのが出るよーってニュースをGearnewsでしか見かけなかったので、最初4/1ネタかと思ったんですが事実のようで(Arturia releases “3 Compressors you’ll actually use” – gearnews.com)。
おって、他サイトでも取り上げられるのかも。

モデルは定番の1176をはじめとして、Gates Tube-STA、dbx 165A。
STAをソフトウェアとして見かけるのが僕は初めてですが、Sknotesが2016年にリリースしてたみたい(STA-limit – Unique vintage tube compression – With DSP! | www.sknoteaudio.com)。

“3 *** You’ll Actually Use”は、ArturiaがV-Collectionで培った技術を元に定着を狙うエフェクター類のモデリングシリーズで、これまでにMiniMoog、Oberheim SEM、Oberheim Matrix-12をまとめた3 Filters You’ll Actually Use(英語ページ日本語ページ)、それとNeve 1073、Trident A-Range、TAB Telefunken V76をまとめた3 Preamps You’ll Actually Use(英語ページ日本語ページ)とリリースしてきていて、比較的堅い価格帯のもの。←ものすごく安いわけではないという意味で。
堅い価格帯と書いたけど、3 Compressorsが199.00€のところ現在イントロダクトリープライスで99.00€、3 Filtersが199.00€、3 Preampsが299.00€なのに、9つ全部揃えると199.00€という「ん?」って価格設定になってますね。日本語ページが情報出すまでちょっと待ちましょうか。
ひとまず、ここまでの2つのシリーズの評価は高めの模様。

それで、この間ざっくり訳したホームスタジオでのミックスにおける3つの間違いじゃないけど、今回の3 Compressorsのページ下部にもこういうワードが見かけられます。

Arturia - Overview
Arturia – Overview

No matter how powerful an effect is, if you don’t know how to use the settings, you won’t get the best out of it. Arturia to the rescue!

(意訳:どんなに強力な効果があるとしても使い方がわかんなければ最大限に活かせないね。そこはこのArturiaにおまかせ!)

Arturia – Overview

痛い耳にさらに塩を塗りつけられる気分ですが、ごもっともな話、というか、海の向こうで最近これが頻繁に問題になってたりするのかな。
それはそれとして、続いてこの説明文では、

The presets found within each compressor give you on-screen tips. This lets you quickly understand which parameters to change to achieve the effect you want. Not only that, but we’ve also included some of the favorite settings from notable studio engineers that use this gear on a daily basis. With 3 Compressors You’ll Actually Use, you not only get the sound, feel, and controls of the most dependable, iconic compressors ever, you also get a helping hand from experienced engineers.

(意訳:得たい効果に見合った調整方法の理解を促すスクリーンTipsを提供し、なおかつ機材を使い慣れた著名なエンジニアのお気に入りセッティングも提供します。つまりいわゆる名機のサウンドや操作感を得ながら、熟練エンジニアの助力も受けられるということ。)

Arturia – Overview

と、お値段的に手の届かぬ実機であるがために体得するのが難しい部分を、ソフトウェアを通じて得てほしいと言ってますね。然り。

76初回起動時。いちばん左上のメニューからWelcome Tutorialを開ける。
76初回起動時。いちばん左上のメニューからWelcome Tutorialを開ける。
Tutorial表示。残念ながら英語
Tutorial表示。残念ながら英語
プリセットメニュー
プリセットメニュー
ヒント表示
ヒント表示
STA。基本動作は同じ
STA。基本動作は同じ
dbx。これも基本動作は同じ
dbx。これも基本動作は同じ

76やdbxはKompleteのオマケ…ってのでもないけど付いてるので(76は定番中の定番ですし)、あれで満足であれば手を出す必要ないかもしれません。
UADやWaves、その他のメーカーのものも同様で、ただ、ひとまずこのシリーズ、デモも配布されてますんで質感やスピード感の違い、派手さ地味さなどもろもろ比べてみて判断されるとよいかと思います。操作感、軽さはけっこう気に入りました。でも導入するなら、これより先に3 Preampsかな。