ALM / Busy Circuit “PhysiVerbs”

Pocket PL8とSlinky ReverbのセットからなるMFX PhysiVerbsが、UKのALM / Busy Circuitsからリリースされています。
同社はモジュールだけでなく、ソフトウェアやアクセサリなど視野の広い製品開発を行い、収益の一部を慈善団体に寄付しています。
動画でサウンドが確認できる通り、現代的なリアルな質感ではなく黎明期のリバーブの金属っぽさをあえてフィーチャーしており、(おそらく)ライブ向きの低負荷な効果が期待できます。
ディレイ成分はPL8のほうでいえば適度な分散があり、金属っぽさといえどハウった感じやいわゆる土管のような感じではなく、predictable(想定可能)な残響が得られます。アルゴリズム的にはかなりシンプルなものと思われますが、効果が最大化されており非常に好感。FreezeとReverseとは、トグルを切り替えるといずれも急にシルキーなトーンになるので、意外と使いどこが難しいかも。
Slinky Reverbはスプリングリバーブ調の効果で、こちらもかなりシンプルなアルゴリズムにまとまっていると思われます。
メインストリーム系の音楽とは合わせにくそうですが、ニカ調やエレクトロ調、またサブカル方面との相性は言うまでもなくピッタリと思われます。