Airwindows “Galactic”

愛用者が多いらしく最近ではSurgeにも搭載されたAirWindowsから、フリーズできるタイプのフリーのリバーブ Galactic 。アンビエントミュージックに向いているよとのこと。

フリーズさせられるリバーブ、うちでも見かけたことあるなあと思ったら、Audio DamageのEos 2とNative InstrumentsのRaumがそうでした。

Galactic。デフォルトの状態で美しくかかるので、そんなにいじる必要はないと思うのですが、一応各パラメーターを試してみたところを記しておくと、こんな感じ。

  • Replace : フィードバックへのセンド量みたいなもん。
  • Brightness : 入力音に対するローパスフィルター。
  • Detune : フィードバックがLFOによって揺らされる。
  • Bigness : 動画中でも言われているようにバッファサイズ。値が小さいとリンギーなサウンドになる。鳴っている最中にいじるとグリッチが乗る。
  • Dry/Wet : いわゆるドライ・ウェット。

なので、先ほど挙げたEos 2やRaumがスイッチOnでフリーズかかるのに対し、Replaceの増減で微調整できるとこがオイシイといえます。
しかしながら、それぞれまさしく三者三様というか、このソフトじゃないとコレが出来ないみたいな部分があるようで、

元はピアノの音で、高音に向けてベロシティを上げてます。あと余韻が長すぎるので16秒で切って短くフェードアウトかけてます。

Galacticは各項目を0.1, 0.4, 0.4, 0.8, 1.0に設定して、かつ音量が小さかったので全体を12dB上げてこの感じ。Eos 2はデフォの設定にInfiniteボタンをOnにして再生してこの感じ。RaumはAiryのモードで、Decay, Diffusion, Sizeを全開、DensityをSparseにし、3小節目つまり4秒目のところでFreezeをOnにしています(フリーズボタンを押した瞬間に入力を断ってその瞬間の響きを引き伸ばすことがわかる)。RaumのCosmicのモードはFeedbackがフリーズに似た役割を果たしてくれます。
ラクさでいえばEos 2が放っといてもこうなるので、手抜きしたい人には有り難い代物だと思います。
一方で複雑そうなRaumは、作り込みたい人向けというか。

ちなみに僕が一時期よく使っていたValhalla DSPもギャラクティック感があっていいのですが、立ち上がりが遅めなのが難で、最近はあまり使ってません。SupermassiveもVintage Verbも楽しいんだけど。
一口にリバーブといっても色々あるし、機能も少しずつ違うんで、少なくとも自分にとってはどれが最強ってことはないです。使いやすい/使いにくい、素の音と合う/合わないや、表したい感じに向く/向かないの違いはもちろんあります。