Aural Sonic社製遮音材

Logic本のときに初めて訪問し、今回も木村留花さん(いつも敬称略だけど今日は敬称付けとく)の新しいアルバムのボーカルレコーディングでお借りしているバランスタジオさんにて。「 Aural Sonic 社さんのエンドースを受け、数種類の遮音材を設置してみたので、この機会に体感どうぞ」ってことだったので、ついでに感想など。

聞けばStevie Wonderや村上ポンタ氏、サザンオールスターズなども使ってみているとのこと。

ブースをあえて置かず、歩き回れるスペースをキープする本スタジオさん。ボーカリストの前面左右を樹脂パネルで塞ぎ、その天井にも1つ(Terraかな?)乗せる形で設置しています。さらにモニタスピーカーのインシュレータの代替に1つずつ、ドラムセットの足場にドラ息子2つが設置されてました。
個人的には、樹脂パネルの高さを何らかの形で調整できるといいなあ。僕が174cmくらいの背丈で、今日みたいな感じで設置すると頭部が少し窮屈になるのと、録れる声の感じもちょっと変わってきちゃう。

端的にいえば、逃げない死なない
デッドな音響って「自分の下手さがわかってイイ!」と言えなくもないんですが、適度な反射音あってやっと楽器らしさやその人らしい声が成立する(と自分は考えている)ので、デッド過ぎるとプレイヤーや歌手、エンジニアにも負担が意外と大きくなっちゃう。あ、いやエンジニアにとってはちょっと有り難いか。
慣れれば…とは言うけれど「慣れれば」自体、要するに負担ですんでね(「やろう」から「やる」までのタイムラグが発生するってこと)。一方で、「適度」ってのも確かにすこぶる厄介で。
結論としては良好。現状でプラシーボを凌ぐ効果を実感できたものの、もっと良くなる可能性もあるってことですよね、おそらく。先ほどの高さの件も含めて余地があるのはよいことだー。

Aural Sonic社製遮音材01

Aural Sonic社製遮音材01

Aural Sonic社製遮音材02

Aural Sonic社製遮音材02

さて上の写真の遮音材はいずれも、指で力を入れると比較的浅い層までは柔らかいなりにもそこそこ手応えのある感触で、途中からはがぜん硬く…というより重く、背面はしっかり硬い感触になってました。当たり前だけど、安いリハスタの、埃舞うようなフニャフニャな壁材とは違います。
変な方向に音が反射して逃げるってことはなく、上にも書いたように死ぬってことももちろんない。環境的な要因(定在波)を取り除いた、まんまの音になるといえばわかりやすいか。外には音を抜けさせないけど音は変えない、と。他の遮音材とあれこれ聞き比べたことはないけど、良質であることくらいは僕の耳でもわかります。
Pro-boを、ドラマーから見てハイハットの奥側に設置してハイハットを叩いてみると、ドラマーの位置では何の変哲もないハイハットの音として聞こえ、遮音材の裏手に回って直接耳を当てると音漏れはほぼ完璧になく(計測したわけではないのでボカしとく)、遮音材上部や横から漏れたものが聞こえます。遮音材としては当たり前の状況ですが、思っていた以上に直接の音漏れがないってことと、音色本体には影響が見られないってのが個人的には「ほほぅ」と思ったことです。

今日録った音を帰宅後の先ほどざっとチェックしてみて、さすがに露骨に違いが出るってこともなかったんですが、少なくともレコーディング中は特に注文もなく機嫌よく歌っていたし、だけど前回と違って一通り歌い終えて「お腹すいた」なんて言ってたとこからすると、ナチュラルに当人がエネルギーを消耗できるだけの快適な環境が今日は施されていたのかもしれないなと思いました。

少し気になるのが、北海道ならではの室内湿度の影響ですね。家屋を改造したスタジオだと結露なんかの影響も不安材料の一つですし。消耗品と考えられる価格とはさすがに言えませんし。寒冷地仕様? 自動車か、っての。

医療関係の調音設備も充実してるようです。興味あれば続きはWebで。