【検証】A Biracial Woman Was Photoshopped In 18 Different Countries

タイトルに「結果」と入ってるせいでネタ記事かと思ってしまったせいもあるのだけど、本文をさらっとしか読まず、アルジェリアの人による画像加工に「おっと…」と思わされた程度で終えてしまった。

改めて。
「考えさせられる」とは何なのか。
この女性の弁なのか、翻訳前の元記事の記者の弁なのか、日本版記事でタイトルを和訳する前に訳者が挿入した感想なのか。
マスコミュニケーションの役を果たすつもりの記事ならば、こういう責任所在不明な言い回しはするべきでないと思う。

元記事の「What Happened」が結果的に「考えさせられる」と訳されていると思われ、おそらく形容詞的な役割を持たせて訳したのだろうが伝わりにくい。
翻訳前の記事にはあった、モデルとなったジャーナリスト、Priscillaさんのブログへのリンクすら無くなっていて、報道としてはかなり雑な気がする。

当のブログを読んでみたところ、これもそんなに具体的なことが書かれているわけではなさそう。どこかでポイントが抜け落ちたと思われる。
とはいえその書き出し辺りにバイ・レイシャルというコンプレックスが濃く感じ取られる。
「自分は何者なのか」という問いは、わりと僕は日常的に哲学的/宗教的な意味で捉えてしまうのだけど、文脈としてはそうじゃない。
ちなみに日本人と黒人のハーフという示し方に違和感を感じるという指摘も見られたが、原文(Japanese motherとmy father is blackと書かれている)がそうなんだからしゃあない。気になったんなら原文見りゃいいのに。

思うに、先行するHonigさんのケースとは異なり、各国の手練の方々による”make beautiful”の方針にバラつきがあるふうにこの方が感じた、というお話なのではないかなと。
正直なとこ、僕には「(方針にバラつきがあるという指摘について)そうかぁ?」としか思えなくて、Priscillaさんが違和感を感じたのがコンプレックスの発露である可能性があると思う。

もう1つ。
セクハラなど色んなハラスメントやいじめなんかもその一種で、こちら側とあちら側とで必ずしも対称ではない、要するに相手がネガティブに感じている何かをこちら側がネガティブに捉えていなくてもハラスメントはハラスメントであるわけで、僕が「そうか?」と思えなくても問題は存在する。
その僕には掴み切れない何かが、この実験を通して彼女にとって明らかになったことが”ハーフをモデルとした’美’が確立されていない”という結論なら、今のところ、そうなんだろうなと思う他なさそう。