6 Rules of #Compression

調べ物をしてたらHome Studio CornerのJoe Glider氏(Joe Gilder • Home Studio Corner – YouTube)の動画が急にサジェストされたので、見たら説明の仕方が面白かった。
YouTubeのコメ欄でもよく見かけますが、新しいコンテンツでなくとも急に大勢の人にサジェストされるものがあるみたいですね。これもその1つなのかなとか。

またざっと内容をまとめとくと、#1と#6がキモだけど、#2〜#5もしっかり把握しておいてほしいとのことだそうで。

  1. ルーティンのように何でもかんでもコンプをかけず、何故コンプが必要か考えなさい。
  2. 個々のトラックよりミックスバスのコンプを優先しなさい。そうしないと、まどろっこしくなる。
  3. 元がいい音ならエフェクトチェーンではコンプが先、よくない音ならEQが先。
  4. アタックタイムは勢い(aggression)に影響
  5. リリースタイムは音の質感(tone)に影響;キックの余韻はリリースの設定で浮き上がってくる。
  6. 必ずレベルマッチングを行うこと

一応書いておくとaggressionもtoneも、compression自体がそうですけど、意味は前後の文脈によって揺れます(そもそも1個の外国語と1個の母国語が完全に同一の意味になることはほぼありませんから)。ここでは動画の中で語られている例に則って「勢い」「質感」と訳し、実例を連想しやすくしているに過ぎません(参考:不自然な直訳を防ぐには – Gengo)。

自分的には3つ目の切り口が面白いと思いました。
説得力としては確かにこれが一番説明しやすいし、初めてミキサーに触る人に対してそう指示しても完全な間違いが起きにくい。

ちなみに動画に対する評価は現在ThumbUpが1.5万でThumbDownが196と、大絶賛ってほどでもありません。
その代わり、面白いコメントがありました。グサッ。

You can’t break the rules ‘til you know how to play the game. -Rikki Lee Jones

意訳:掟破りな手法は、掟を理解してからやれ。

6 Rules of #Compression – YouTube