建設的な批評のための4つのTips

4 Tips for Constructive Criticism in Songwriting

「4 Tips for Constructive Criticism in Songwriting – Soundfly (作曲における建設的なクリティシズムのための4つのTips)」とされる海外サイトの記事。逐語訳はしんどいのでざっとだけ。

悪い作法のクリティシズムは作家を単に不快にさせ、コメンター自身も無思慮に見せてしまう。心血を注いだものが鋭い批判を受けるというのはキツいもので、的外れならゲンナリもする。良いフィードバックを与えるための4つのTipsを紹介しよう。

<価値の視点での判断は避けよう>
良し悪しに単純化するのは改善の役に立たない。なぜ良いか、なぜ悪いかを考えよう。和音の積み方、歌詞、独自性、始まり方、終わり方など、どこに自分はピンポイントで言及できるだろうか。歌詞に音楽が寄り添っているか。始まり方や終わり方は相応しいか…。これらは具体性を伴ったクリティシズムにおける重要な設問ととらえておこう。

<音楽に対してコメントしよう>
人格への言及は最も見当違いである。「君はなぜこのコード進行を良しとしたのか。私には良い選択に思えない。」と言うのは簡単だが、焦点を「誰が」でなく「手法」に見たほうが断然生産的なフィードバックとなる。つまり「歌詞に合うのはマイナー系の進行じゃないかな。」と言うのだ。こう言えば攻撃ではなく提案となる。不躾でさえなければ提案は提案以上の価値を持ちうる。

<正のフィードバックを心がけよう>
作曲セミナーの場といえど自分の労作がこっぴどく言われるのを黙って聞く以上の苦痛はない。改善点の指摘ついでに褒めてバランスを取ろう。クリティックだからと褒めることは無駄でなく、たとえば「ヒラ歌1番の歌詞はすこぶる良いが、マイナー系の進行にすれば情動の部分により焦点が合うのでは?」みたいなコメントをしたほうが将来の作品にとって有益な情報になるのだ。作家は有益な助言を得られたことと一部でも気に入られたこととで”良かった”と思えるのだ。

<能力と嗜好は区別しよう>
好きと作品の良さとを区別するのは非常に難しい。誰しも嗜好はあるものだがインディのノリが嫌いだといって曲が悪いとはいえない。苦手な曲については自分が好む角度から迫ろう。歌詞はどうか。ギターソロはどうか。言及できるポイントはあるはずだ。好みじゃないからとネガティブな評価を口にするのは避けよう。

批評の役割は将来および進行中の作品の改善である。ワークショップは他者批判の場ではない(不快なだけでなく創造するプロセスを終了させてしまう)。クリティシズムは創作を改善するために必須であり、フルに活かされれば無欠で合理的な進歩をもたらすのだ。

6,7年くらい前まで、批評対象者はナイーブであるべきでないとするマッチョ理論というかネット体育会系みたいな論調をよく見かけた(この2,3年でいうと「あまえ」か)もんですが、上で述べられたのはそこまで野晒しな場所でなくワークショップでの作法という感じ。生産的、建設的であるべきというのが主眼でもあるので、逆に慣れ合いになるのも好ましくないと読解すべきかと思います。

生産的かどうかはとても大事なところ。
非生産的でも、批評対象者がその非生産的批評から生産的で有益な何かを抽出できるなら、必ずしも無駄と言い切れないのですが、抽出って作業には時間も精神力もけっこう消費するので、数が多過ぎたり、面倒そうな相手だと思ったら無碍にせざるをえないのが実のところ。近年は、優れたクリティックをどこから得るかのほうが重要な課題という気も。