2CAudio “Aether”

Aether がええで、というのはいつだったか聞いていたのだけどサイトを見てもようわからずスルーしてた。
去年からこの日記でソフトウェアの人柱レビューを積極的にやり始めたので、この機会にデモをダウンロードして試してみるかと思った次第。

Product Overviewのページを見るのがわかりやすい。
高解像度のフィルタKaleidoscope、サンプリングのERと残響を個別に設定できるAether、ERと残響ともに計算方式のB2、そのさらに軽量版と思しきBreeze
それらの拡張設定ファイルが幾つかと、以上全てをインクルードしたバンドル版。
サイトを見る限りオイシイ時代は過ぎて特段アップデートされる予定もなく惰性営業が続いてる印象がある。
そうなると、運が良ければいずれApple辺りに買い取られるのかなあという気もする(リバーブレーター系のビジュアル面での更新がないのでそう思っただけ)。

一通りデモを試した。
とりあえずKaleidoscopeはMetasynthによく似た効果で、完全にテンポ同期に成功したもの。
当時、プラグインされてくれんかなあと思ったもんで、ようやく実現…みたいな気持ちにはなったけれど、リアルタイムで走らせるにはちと重過ぎる。
また加工結果は予期しにくい、そのわりにプリセットがやたら充実している。
…ということは再生中にプリセットをどんどん切り替えて面白いものを利用者が探す行動をとり得るわけで、にもかかわらずプリセットを切り替えるとCPU負荷がガッと上がって解放まで時間がかかる設計になっているようで、面白さよりストレスのほうが先行してしまい良くない。
よい点というと、欧州で近年増えてきているらしい電子音楽基調の映画音楽、もしくはそれを想定した音楽を作るには重宝しそうだ。

2CAudio Aether

2CAudio Aether

B2, BreezeはさておきAetherに関してはいま見ると少し古い”未来的”な出で立ち、そうさな、AutoTuneがまだまだ一線で活躍していた頃のデザインみたいで、サウンドに関しては、今ならこれと同様のものが他に安く手に入るのではというのが第一印象。
一方でそれぞれ細かく設定可能という点、(Kaleidoscopeほどの負荷がない中で)豊富にプリセットが取り揃えられているのはとても良い。
入力と出力に対してLR方式とMS方式を持っているところもユニークで、音源にどうしても人と違うリバーブ感を与えたいとか、サンプリング・リバーブ方式だと飽和してしまうサウンドを制御しきれなくて困るという僕のような人間には重宝するのではないかと思う。

なおLogicではBusチャンネルにプラグインを立ち上げると通常はFull Wetの状態になるのだが、BreezeもB2もAetherもそうはならないようなので、インサートに挿したほうが混乱しなくてよい。

この冬期間は、記事冒頭のスクショに示されている通り30%OFFで比較的安く手に入れられるので、純正リバーブには飽きたがWavesの世話になるのもフリーウェアの世話になるのも嫌で自分の音にこだわりたい、という人は手を伸ばしたらいいかな、と思う。

操作性 ★★★☆☆
レスポンス ★★★★☆
音質 ★★★★☆