Xfer Records “Serum FX”

Serum の Xfer Records から、Serumのユーザー向けに Serum FX がリリースされたようです。
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インストゥルメントのプラグインとエフェクトのプラグインとの両方の機能を持つものとしては、たとえばNative InstrumentsのAbsynth, FM8, Reaktorなどあります。ほぼ同様です。

XferRecords.com | Home of the Xfer Records VST Suite
XferRecords.com | Home of the Xfer Records VST Suite(https://xferrecords.com/products/serum)
Serum FX 動作画面
Serum FX 動作画面
Serum FXをMIDI Controlled Effectsから立ち上げる
Serum FXをMIDI Controlled Effectsから立ち上げる
LFO等の同期はSide Chain経由で
LFO等の同期はSide Chain経由で

FX Versionというロゴが加わった以外の画面はSerumと同じで、入力されたサウンドがSerumのエフェクトラックを通じて加工されることになります。こういう機能は本当に欲しかった。あの独特なMultiband Compressorのサウンドは、自分の手許の(Logicの)Multipressorにも似た感じの設定を作成したものの、自分で作っておきながらどうも信用できず悶々とはします。
その他Serumならではの、LFOやEnvelopeに同期したエフェクトが(Serumユーザーなら)追加コスト必要なく流用できるというのはけっこう有り難い。

Logicでこの同期機能を使うのはちょっと特殊で、エフェクトをかけたいトラックと別にインストゥルメントトラックを作らないといけません(Absynthなども同様)。インストゥルメントトラックに、図のようにSerum FXをMIDI Controlled Effectから選択して立ち上げ、下の図のようにSide Chainを設定します。

このMIDI Controlled Effectは一度理解できれば容易なんですが、やったことない方にはかなり苦戦を強いられると思うので、この機会に復習がてら書いておきます。
CubaseのようにエフェクトプラグインがMIDI情報を直接受け取れる仕組みであればいいのですが、Logicにはその機能がなくSide Chainという形で実現させます。このとき混乱しやすいのがSide Chain入力されるのは加工される側の音のほうという点。
加工用のエフェクトプラグイン(MIDI Controlled Effectにリストアップされていれば)をインストゥルメントトラックにインストゥルメントとして立ち上げておき、そのトラックに操作用のMIDI情報を打ち込みます(もちろん鍵盤等でリアルタイム操作してもかまわない)。最終的に加工された音はこのトラックから出力されます。なので、加工される側の音のいるトラックは表向き音が出ないようにしておく必要があります。Muteは便利じゃないので、Outputを「なし」にします。
図にしてもわかりにくさには変わりないので、↓参考程度です。

追記:インストゥルメントトラックからサイドチェーンを拾うにあたり、インストゥルメントトラックの出力を一度Busに送らなくてはならなかったが、2017年3月現在でのLogic Pro X最新バージョンではインストゥルメントトラックから直接サイドチェーンを拾えるようになったため、サイドチェーンの設定は圧倒的に楽になっている。