Tone2 “Electra 2″が2.5にアップデート

Electraxの場合

Electra VST AU plugin – The most powerful synthesizer

どうもそんなに興味を持たれているわけではないようだけど個人としては気に入って使っているTone2のElectra2がバージョン2.5にアップデートした。

Electra2の持ち味

そういやElectra2がどういう代物か説明したことがなかったので、たまには真面目に書いておくと、

  • WavetableならびにNoise、また軽量かつハイクオリティなSuperSawを鳴らせる
  • 出音のレンダリング特性を設定できる(EQではどうしようもない質感調整ができる)
  • 独特でドライブを活用したピーキーな音をソフト内で作れる
  • 精密なEGを組める
  • ドイツらしい(決めつけ)色気のないUI

こんなとこか。

Tone2 Electraの2.5 beta1が配布されている

上の記事を書いた時点ではMacバージョンの提供がなかったため情報を確認しただけ。

更新点をさらう

見た目はほとんど変わらないものの、バージョン表示およびアップデートダウンロードの機能が加わったほか、特に高い周波数の音質改善やオーディオファイルの読み込み、エフェクトやLFO、モジュレーションのアサイン、コードでのアルペジエーターなどかなりあちこちに改善が加わっている。

アルペジエーターに新たに加わったStackは、アルペジエーターというより単純にワンノートで和音が鳴らせるもので、スケールにある程度沿ってくれるので、Logic Pro Xに備わったMIDI FXのChord Triggerより実用的。
ただしChord A、Fifth BなどのChord Mode部分をKeyにすると動作がおかしくなるので注意。

エフェクトに加わったDelay Dualは、よくありがちな、左右に異なるディレイ・タイムを設定すると次第に片チャンネルに寄ってしまう(当たり前だけど)のを避けるようにフィードバックに何らかの係数がかかっているようで、よけいな手間がかからなくてよい。
その代わり、Reflectionsというのは必ず右寄りに余韻が残る。
最近たまに目に入るようになった、ストレートなディレイより少し音が散るDiffuse Delayも加わっている。
これらディレイ群はどこかしら一昔前のマルチエフェクターのディレイ音を思い起こさせる、アナログライクで低カロリーな響きなので、作っている曲によっては大きな効果が期待できそう。

ディストーション群もまたアナログライクで低カロリーな響きなので、高い周波数の音質改善が行われたからとハイエンドなサウンドばかり狙わず、程よくチープな音に仕立てたいって場合にも活用できそう(典型的なのがNoiseという単にノイズを加えるだけのエフェクトで、鳴りっぱなしだし、もはやエフェクターではない)。

IcarusやRayBlasterの開発で生まれたであろうエフェクト群がこうした準フラッグシップにもフィードバックされていくのは、もちろんありがたいのもあるけど、最近あまり見ない昔気質な手法かなと思う。

懸念

機能追加はいいのだけど、設計の根幹に関わる部分が、とってつけたようにプルダウンメニューに加わり、全体的に構造がボヤケてしまった印象がある。
つまり「アレをしたいからいじろう」と思った場所に機能がなくて「あれ?どこだっけ」となりやすい。
ユーザーはつねに論理的に考えて動くわけではないので、ツギハギを当てるようなアップデートはどうかなあと思う(今のLogicもそうなんだけど)。
もっとも、見た目の変更を避けたほうがユーザーの混乱を避けられるとも考えられる(その割にはIcarusなんかは派手に配置が変わってる)ので、あまりやいのやいの言う必要もないかとは思う。

今のところ高域の音域改善というのが今ひとつつかめていないので、制作中の曲で具合を確かめていくつもり。

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