Seismicの静かな狂気

Seismic

Rekkerd.orgで紹介されている Seismic がマニアックで面白い。
ベクトルはWaverazorに近いけど、このぶっきらぼうな面白さはWaverazorを超える。

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Seismic free modular synthesizer instrument for Mac released

Seismic ふるえる思い

「地震の」って意味なのでね。

開発したSyntonicaって人自身の楽曲も、古き良き80年代の”気持ちに技術が追いつかない狂気”が滲んでいてとてもよい(Seismicが技術に乏しいという意味ではない;わかりやすくできてはいない、という話)。

最近たまに、今でいうサブカルライクな音楽を遡って聞いたりする(たぶんふと戸川純を思い出したのがきっかけ)のだけど、熱情がほとばしって振り切れちゃったものに心揺さぶられる。
魂を持っていかれそうになるというか。ジャンキーさがある。

音楽はユースカルチャーだとよく言われて、その通りだと思うのだけど、文化云々って崇高な話じゃなく「よくわかんないけどやってしまえ」って無責任さと実行力、そしてそれを味わうのも醍醐味なんだろうと思う。
要するに、後で恥ずかしくなることほど今のうちにやっとけ、っていう。
あ、もちろんそれでもクソ面白くないものはクソ面白くないよ。特に二番煎じは。

むろん日本でも、今でも、界隈にはジャンキーなものがあって聞くとたまらないのだけど、制作時に選択可能なテクニックが膨大に増えたためかな、熱情のほとばしりってよりハイコンテクストな知的遊戯の趣きが強くなっちゃった印象はある。
…なんつって、いうほど知らねーんですけど、俺。

わかるような(初見には)わからないような仕組み

それはそれとして。
Seismicはモジュラータイプのくくりに入るのだけど、まずぱっと見で整ってはいるものの、Trackerばりに何をどうしてよいのか全くわからん。
オシレーターもLFOもEGもほぼ同じ見た目を保ったまま同じレイヤーにズラッと並んでいるため、「えっ?」となるのだ。
それが把握できるまでは、サイコロを転がして適当なパラメータで音が鳴るのを楽しむようなのが面白いのかな(プリセットを漁ってもあんまり面白くはない)。
実際そういうサイコロソフトはiOSアプリも含めて幾つか見てきたけど、…いま思うに、あれはもっと楽しむべき仕組みだったのかもしれない。そっけなくしてごめんね。

今のところ、MacのVSTオンリーでフリーウェア。
配布元に英語だけどPDFのマニュアルも用意されている。

惜しむらくは低音がやはり鈍い音になっちゃうところ。
とはいえ、これはこれで高い帯域が欠けるというよりも、インタポレーションでも機能しているのか、思いのほかレトロ感のほうが強く出ていて、残念なシンセ音としてフィーチャーするにはちょうどいい気がする。

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