DSI Prophet X はPCMを搭載しようとしてるのかな

DSI Prophet X なる新機種にPCM音源が搭載される雰囲気。

そのPCMデータを8DIOが提供していることも、話題になっています。

何より先に、DSIのシンセのシリーズといえば優れたアナログサウンドが最大の魅力なわけで、

たとえばFunk Apostlesの”じゃないほう”のNick Semradなんかは完全に使いこなしてレトロかつ新鮮な空気の醸成に成功してます。
いや、相当な失礼な書き方してますが、興味ある方は映像探していただくとシンセだけではなくピアニストとしてのNickの腕前の半端なさもすぐわかります。
Funk Apostlesで最近ずっとやってるAdam Agatiも素晴らしいギタリストで、マッチョなのに繊細で、心地いいリフのみならず弾き倒す系のソロも圧巻。アングラ系のようでいて実力派。

DSIの話に戻って、これだけのサウンドのポテンシャルをどどんとデモンストレーションばりに見せてくれてユーザーを耽溺すらさせるのに、なぜPCMに手を出すのかという思いがあります。個人的には。
PCで音楽制作する際に用いるPCMデータつまりサンプリング音と、ライブで演奏する用のPCMデータやはりサンプリング音というのは元来、仕上げ方が違って、そのまま美しく鳴るという期待は薄い。畑が違うというか。
ハイクオリティなピアノ音源をインストールしたパソコンを持参してMIDIキーボードで演奏してもライブじゃなかなか良い音では鳴らないって体験をした方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
スピーカーから鳴るまでの間にクオリティが落ちる可能性もあるのだけど、音場の差ってのも大きいんではないかなと思ってます。
今ははるかにマシになりましたけど、Y社とK社とR社のシンセのうちライブですっきり聞こえるのが、単体だとペラく聞こえるR社のだ…なーんて以前は楽器屋の店員さんとの雑談でもよく話題に上りました。
ちょっと硬めの音のほうがわりと美しく響き、あるいはサンプリングレートが少し落ちてエイリアシングノイズが乗っかったくらいのほうがディザ代わりになってかえってよく響いたりしますもんね。
なので、8DIOというとパソコン用のサンプリング音源を数多く販売しているメーカーだけど、だからといって期待できるのだろうかなと、どうも訝しんでしまいます。
ただ、まあそれは8DIOを甘く見てるだけであって充分過ぎるノウハウを持っている可能性だってあるし、そもそもライブでの演奏向けにProphet Xが開発されていない可能性だってあるし、このキーボードを買えるくらい懐に余裕がある人(おそらく50万近くなるのではないかと)ならそもそも充分な音響設備のあるVenueで演奏するだろってのもあるし、いずれにせよその時が来てみないとわかりませんね。幾つかデモサウンドがSoundcloudやYouTubeでも聞けるけど操作感がわからない。
買う勇気のある方の感想を楽しみに待つことにしましょう。

ちなみに、8DIO製品は、1971 Estonia Grand Pianoだけウチにあって、拙速な感想が許されるならば、実はそんなに良く出来てる印象がありません。
あくまで僕の印象。重心低く感じるのと、音像にも少し違和感があって、華やかな音を好みがちな国内向けのお仕事では使いにくいです。
Spitfireも巷では評価が高いけど、似たような印象を持ちましたね。
でもどちらもハードコアな領域の作品の劇伴辺りを制作する人にとってはコスパの高いものだと思いますし、もしくは同人活動などで自分の世界をどんどん深めたい欲求のある人にとっても魅力的な代物だろうなと思います。

とりあえず続報待つ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です