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musicradarでMultiband Processing特集

Multiband Processingに期待を寄せる

この間マルチバンド・プロセッシングのことを書いたすぐあとくらいに、musicradarサイトが特集記事を上げた。

定番のMultiband Compressor(以下’マルチコンプ’)を中心に下記14種類がまとめられている。
※(メーカーサイト)と記したもの以外はmusicradarサイト内のレビュー記事へのリンク

  1. iZotope Ozone
  2. UAD Precision Multiband(メーカーサイト)
  3. Blue Cat Audio MB-7 Mixer 2
  4. Joey Sturgis Tones Transify
  5. Softube Transient Shaper
  6. iZotope Alloy 2
  7. FabFilter Pro-MB
  8. FXpansion Maul
  9. MeldaProduction MMultiBandRhythmizer(メーカーサイト)
  10. PSP Audioware VintageWarmer 2
  11. MeldaProduction MMultiBandGranular
  12. Sonnox Envolution(メーカーサイト)
  13. FabFilter Saturn
  14. Softube Drawmer 1973

知ってるものも知らないものもある。
持っておきたいものも自分には100年早いってものもある。
リストを眺めた上で、先の記事に少し補足を加えたい。わかっとるわって方にとっては補足ならぬ蛇足情報。

帯域別処理のこと

まず、帯域別に処理を加えることをマルチバンド・プロセッシングといって、定番なのがマルチコンプ。つまりマルチコンプだけがマルチバンド・プロセッシングというわけではない。
FabfilterのSaturnやFXpansionのMaulのようなマルチバンド・ディストーション等がリストアップされているのがその証。

ちなみにOhmforceのOhmicideもなかなか凶悪な音を生むマルチバンドディストーションだけど、知名度や安定性、あとアナログ機器のシミュレーション度合いが低かったり、メーカー自体が生きてるのか死んでるのかよくわからん、って理由で選外になったと思われる。

ポイントは帯域を分けること、分ける帯域(スプリットポイント)が操作できること。
くだんのGaffelは帯域を分けた上で連動するもので、マルチバンド・プロセッシング用のユーティリティ・プラグインに過ぎないから、musicradarのリストのコンセプトからすると選外。

ついでにエフェクトチェーンのこと

マルチコンプをはじめとしたマルチバンド・プロセッシングって、全部1つのプラグインの中で処理しちゃう。なぜって、それが便利なんだもの…。
「それがマルチバンド処理の条理なのだ」と妄信させられてたんだな、と、そう気付かせたくれたのがGaffelで、ガーンという気分のまま綴ったのが先の記事。
iZotope OzoneやAlloy、あとリストにないものでいうとNectar、これらは特に内部でエフェクトチェーンを組んでチェーンの順序も変えられる、いわばギター用のマルチエフェクターみたいなもので、非常に便利である。

だけど、便利であるがクリエイティブではないよね。
…はあ、そうっすね、サーセン。
本質としては、Neutronなんかもそうだけど、便利になるぶん妥協を強いられてると言えるもんなあ。

で、いま書いたNectar、これはボーカル処理用プラグインで、個人的にはDeEsserの機能が不満。
なので、Nectar → LogicのDeEsser → Nectarとつなぐことがある。

あと比較的最近Melodyneがアップデートされて素晴らしく性能が上がったのだけど、Melodyneに音を流し込んだあとにNectar内で少し重めの処理を追加するとMelodyneの同期がズレるなど、DAWとプラグインとの兼ね合いで「ん?」って現象が起きることもある。

つまりエフェクトチェーンできるプラグインは、便利だけど信用しきれるものではないし、クリエイティブ性を問われると「ぐぬぬ…」と二の句が継げない。
プラグインチェーンを別処理するためのメタプラグインもあったと思うのだけど名前覚えてない。

ギター用マルチエフェクターで、たとえばコンプ、フェイザー、アンプシミュとチェーンを組んだけど本当はフェイザーは誰が作ったかもわからん謎の自作エフェクターのほうが好きで困ったな、と思わされる感覚に近いかもしれない。
もっとも一時そういう、インサートI/Oのついたマルチエフェクターがあれば…と思ったもんだけど、最近のはついてるみたいね。あんま興味沸かなくてチェックしてなかった。

ついでにそれを踏まえて

エフェクトチェーンに対してにわかに持ち上がった不平不満を書き連ねていて、あ、本来は帯域別処理の話を書いてたんだったと思い出した。
そんで、Gaffelをバスごとに挿すのはいいとして、その複数のGaffelのうちたとえば1つだけGaffelより前のスロットに別の何かエフェクトを差し込むことも出来るんだと思った。
これもOKと考えるとまた妄想は膨らむ。

そういや、ディレイに付属するローパスとハイパスのパラメーターをいじると極端にフィードバックの長さが変わっちゃうから、フィードバックを保つためにDelayの前や後にEQを挟むことで妥協する、なんてのも発想の感覚としては近いかもしれない。

Gaffelに対してもう1点、高く評価したことがあって、これは直接な話じゃないのだけど、ここ2,3年くらいで急速にDTMの概念が廃れてガチ勢が抜き出てきた、このタイミングで登場したこと。
Neutronやワンノブ系のある種ワンタッチでインテリジェントなツールにシフトしていきそうな空気の中、猛烈にシンプルな発想のツールとして出てきたのだ。本当に驚いた。
それも、年配が「最近の若いもんはラクすることばかり考えて」口調で送り出してきた(揶揄じゃなく比喩です)のとは経緯が違って、空気読まず超天然な感じで出してきたんよ。


余談だけど、Ableton LiveでiZotopeのInsightのSound Fieldが左からのオーディオ信号しか拾ってないのってウチだけ?

カテゴリー:ミックス

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