Konstruktor マニュアルの概訳

About Konstruktor

Konstruktor はver5.1以上のKontakt用のツールであり、スクリプトを書くことなく誰もがUIを構築できる。
ツールはKontaktインストゥルメントの仕組みの中で動作するため、開発やテストを同時に行うことができる。

コードを書くことなくインストゥルメントを構築したい初心者にとっても、開発中のインストゥメントを簡単にチェックしたい経験者にとっても、便利なものであるはず。

広く便利さを体験してもらうため無償で提供している。
Konstruktorのさらなる機能向上や、将来的な無償ツールの開発サポートに向け、ドネーションをご一考いただけたら幸い。

Installation and Basic Usage

Konstruktorは9つのKontakt script presetsから構成されており、1つはEditorモジュールで他の8つはそれぞれインターフェース部の高さの異なるRuntimeモジュールだ。
これらをインストールするにあたり、KonstruktorフォルダをKontaktのユーザープリセットディレクトリに移動またはコピーしてほしい。

Mac:Macintosh HD/Users/[username]/Documents/Native Instruments/Kontakt 5/presets *1
Windows:C:\Users\[username]\Documents\Native Instruments\Kontakt 5\presets *1

Konstruktorをインストゥルメントとして使うにはまず、制作する当該インストゥルメントを保存し、リソースコンテナ(NKR)パスを指定する。これにより、Konstruktorがユーザーインターフェースデータを保管されることになる(詳細はKSP Reference Manual*3の220ページを参照)。

インストゥルメントエディター上部のエディットボタン(レンチアイコン)をクリックし、Script Editorを開いたら左端のPresetメニューのUserからKonstruktor – Editorスクリプトを読み込む。
Runtimeはまだ使わない。後述する。


【訳注】

  1. ScriptsフォルダにKonstruktorフォルダが置かれる状態が正解。
  2. アプリケーションフォルダのNative InstrumentsのKontakt 5のDocumentationフォルダにある。

Building an Interface

UIを構築するために、左下のEditボタンをクリックする。なお、いつでもEdit中のUIを確認することができる。
UIコントロールが配置された6×8マスのグリッドが現れるので、いずれかのAdd Controlボタンを押してノブを表示させてみよう。

Deleting Controls

Altキーを押しながらクリックすると、ノブは消えてAdd Controlボタンに戻る。
全ノブまとめて初期状態に戻すにはAltキーを押しながらReset everythingボタンをクリックする*3

Configuring Parameter Settings

各UIコントロールの挙動は下部のParameter Settingsセクションでカスタマイズできる。
各ノブのタイトル(訳注:ラベル)はRename Control入力欄で変更。
各ノブの送出する情報はMessage modeでセットする(後述)。
そして、各ノブの出力レンジはHigh valueとLow value入力欄で指定できる*4


【訳注】

  1. Macではoptionキー。
  2. 最小値、最大値を狭めることで、レゾナンスの利きすぎ等を抑えたりする。

Connecting UI controls to engine parameters (making the interface work)
UIコントロールとパラメーターを連結する(=インターフェースを機能させる)

(1) MIDI CC – 今のところこれが最もシンプル。ノブを動かすことで、CC(コントロールチェンジ)*5が送出される。
最も簡単にこのCCとパラメーターを連結するには、ノブを右クリックしてLearn MIDI CC# Automation(下図)を選び、物理的にMIDIキーボードの操作子に触れるなどして特定のCC#をKontaktに伝えることだ*6
あるいは、Add Modulatorメニューを使ってじかにCCとパラメーターを連結させることもできる。
スムージングやラグ、モジュレーションシェイピングなどの機能を用いたいならこちらがお勧めだ。

(2) PGSキー – UIコントロールをパッチ内の別のスクリプトと連携させるなど、Kontaktのスクリプトに慣れた人用のもの。コントロールを動かすとKONSTRUKTORと名付けられたPGSキーがコントロールの値として設定される*7
これを他のスクリプトで回収して用いるには、次のコードを用いてほしい。

pgs_get_key_val(KONSTRUKTOR,<custom PGS index>)

【訳注】

念のため記しておくと、Konstruktorが提供してくれているのはnkpというプリセットで、その内部にスクリプトが埋め込まれている。
現在エディット中の自分用インストゥルメントはnkiファイルなので、保存したところでnkpへの影響はない。むしろガンガン保存すべき。

  1. 多くのMIDI対応機器に備わった、モジュレーションホイールやサスティンペダルなどの操作を伝えるためのシンプルな信号。128種類の操作に各128段階の値を指定して伝える。ピッチベンドやアフタータッチは別のくくり。リーズナブルなキーボードには特定の操作に非対応のものもあるので操作の指定にはある程度の配慮が必要かと思う。
  2. Add Modulatorできないパラメーター(たとえば特定の位置に挿入したエフェクターのパラメーター)をコントロールする際にも有用。
  3. KSP Reference Manualの231ページ参照。

Finalising the Interface (Runtime Mode)

インターフェースの構築が済んだら、最初のようにScriptEditorのPresetメニューを用い、今度はKonstruktor Runtimeモジュールを読み込む。
各Runtimeモジュールはインターフェース(訳注:前面のパネル)の高さ、すなわちパネル内に配置されたコントロールの列数に合わせて1〜8までナンバリングされている。
エディタの最上部に、何番のRuntimeを使えばよいか表示される*8

一通りインターフェースを作り終えたら背景画像やインストゥルメントアイコンを設定するといい。
これらはInstrument Optionメニューで行える。詳しくはKontakt 5 Application Referenceの72ページ*9参照のこと。


【訳注】

  1. エディタ画面、プレビュー画面のどちらでも表示される。コントロールしたいノブ群が1段目で終わった場合にはRuntime 1、2段目に及んだ場合にはRuntime 2と表示される。
  2. ver 5.7でのマニュアルでは77ページ。日本語マニュアルでは78ページ。

【訳補注】

これまた念のためだが、MIDI CCを使った場合は値が128段階となる(KonstruktorでPGSを選択した場合は1,000)ので、特にフィルターなどでは階調飛びのようにカクカクした変化になってしまう。それが嫌な場合はMIDI CCを介さないほうがよいと思われる。
機会あればRigid Audio Berlin | KONTAKT INSTRUMENTS | KONTAKT GUI MAKERのほうも動作確認してみようと思う。いつになるかはわからない。

ちなみに自作音源用の素材の置き方に規定はないけれど、nkrファイル作成時に下記のようにディレクトリが生成されるので、作業中にゴチャゴチャしないように、Resourcesと同じ階層にInstruments, Samplesなどとディレクトリを追加してそこにInstrumentsとオーディオデータを保存していくのが穏当かと思う。

Resources  
  ir_samples Convolution用のオーディオファイル
  pictures 背景画像、インストゥルメントアイコン画像(スクリプトを通じて指定)、ノブ等UI用画像(スクリプトを通じて指定)など
  scripts スクリプトのテンプレを置くなど
.nkr, .nkc nkrを作成すると自動でnkcが生成される。この名称等を変更した際にいちいち各InstrumentからInstrument Optionで指定するのは面倒なので、KontaktのメインメニューのBatch Resaveを行うのが得策。

 


【参考】

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