Futurism のようなバンドルが一般的になるんだろうか

Sonic Factionから Futurism という音色バンドルが¥2,140でリリースされていて、見たら

  • M4Lのシンセ
  • LiveのDrum Rack音源
  • Battery 4用のドラムキット
  • Kontakt用の音色プログラム
  • Maschine用の音色エクスパンション
  • 単体と思しきドラム音色とオーディオループのセット

という内容になっているようです。
言ってしまえば、一見、LiveとNativeInstruments製品という制作環境の人に限定した商品のように見えます。

オーディオデータと音色プログラムのセットという売り方自体は一般的だが

サンプルパックを購入したときにオーディオデータ以外に複数のサンプラーソフト用の音色プログラムが収録されているパターンはありますが、

Futurismのように「この音色はこのソフトで、この音色はあっちのソフトで」という収録形式になっているのは、僕は初めて見ましたね。
これらの限定された複数のソフトウェア音源を前提にしたバンドルっての、地味に攻めてる印象があります。

本質面は今までと大差ない、だがこの「見せ方」が通例化すると勢力図に影響出そう

Futurismがどのくらい売れるかはわかりませんが、これらのソフトウェアを買い揃えればこの手のジャンルを完璧に作れるようになるというイメージを与えそうな気がするんで、これらのソフトウェアを提供しているメーカー側も、これらに含められなかったメーカー側もけっこうギクッとするんじゃないかと思います。
購入者をアホ扱いするなって人もいるかしれませんが、それはリテラシー高い人の言い分であって、今日初めて音楽スタートしようって人は目についたものを買ったり、楽器屋のあんちゃんに言い包められて無闇にハイエンドなもの買わされたりするんですよ、本当に。

さて上記Plugin BoutiqueのページにはHybridという言葉が見えます。

To keep things flexible and fit your workflow, Futurism content is presented in the multiple formats: Ableton / Max for Live Instruments and Drum Racks, Kontakt instruments, Battery Kits and Maschine Expansion Packs. Hybrid Packs also include raw samples and audio loops, as well as construction loops and MIDI clips.

ハイブリッドってのはあまりに都合いい言葉なのでまれに「そういう意味かい…」ってことあるんですが、記されているようにここでは単体のオーディオデータとパッケージとしての音色プログラムとが重複する形で収録されているという意味。まあ、なので、実際はどんな環境でも困るってことはほぼない。


「重複」と書いたけどオーディオデータが2つ入ってるって意味ではなくて、オーディオデータはオーディオデータとして存在しているけれど、音色プログラムもそのオーディオデータを参照してるって意味ね。念のため書いておくと。
あと、これもご存知ない方向けに書いておくと、「参照してる」っていうのは、そのフォルダを違うとこに動かすと音色プログラムが開けなくなるってこと。

Kontaktが典型例なのだけど、こうしたサンプラーソフトの音色プログラムには、参照するオーディオデータを相対パスとして記録する方式とフルパスとして記録する方式と、Monolithといって音色プログラム内にオーディオデータを持たせちゃう方式とで大体3種類あって、その方式は何年も変わってません。
オーディオデータの場所を変更しても必ず開けるのがMonolithで、だけどオーディオデータが音色プログラムの中に組み込まれちゃってるから、いざ単体でオーディオデータを使いたくても音色プログラムとして開く他なく、クリエイティブに購入物を活用していこうって人にはだいぶ不便です。

かつてはUnpackerみたいに、音色プログラム内からオーディオデータを抜き出すソフトが草の根で出回ってたりしてたのですが、当然、製品を第三者に譲渡する幇助になるってんで色々対策された挙げ句、もはやわざわざUnpackerを作って公開する人もほとんどいなくなりました。
同時にいたちごっこが続いて対策を諦めちゃったメーカーもそれなりにあったと記憶してます。


Futurismのように制作環境を限定したバンドル形式で販売されるのがありふれてきた場合、今度はMonolithの形式での配布も出てくるかもしれませんね。
九分九厘そうはならないだろうと思いつつも、そうなったらって考えては悶える僕なのです。

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