Logic Pro X での Interpolation と Thin Out

前の記事でInterpolation(インターポレーション)に触れたことで、Thin Out(シン・アウト)についても触れる必要があるかなと思ったので、これも記しておく。

ドローによる補間

Logic Pro XでMIDIコントロール・チェンジやピッチベンドをMIDIドロー機能で入力すると、自動的に補間(インターポレーション)されて滑らかな値変化になる。
通常のオートメーションと同様にShift+Controlでカーブを変形できるのでなお便利。

それはいいのだが、これがイベントリストやステップエディタでどうなっているのかというと、イベントリストでは制御点のみ、ステップエディタでは値が細かく密集した形で入力されていて、この不整合に微妙にムズムズさせられる。

最近のソフトウェア音源は処理がやや重いものが多く、この「一見補間だが密集したMIDIメッセージ」の受信にオーバーフローを起こす場合がある。
具体的には、8分音符の長さでピッチベンドをフルに上下させたとき、音が上がりきらないORタイミングが遅れるなどで、非常に良くない。

シン・アウトが必要になった

多くのDAWにはシン・アウトという、近似したOR重複したOR無くてもかまわないMIDIメッセージを間引いてくれる機能があるのだけれど、Logic Pro Xには残念ながらそれが明示されていない。
明示されていないのだけど実はMIDIイベントを削除重複したオブジェクトがその機能にあたる。

すると、このように密集した値が間引かれ、ソフトウェア音源側の処理負荷を軽減できる。

この機能はLogic 9から既にあるのだが、Logic Pro Xになって補間がより細かくなり、その影響を受けてソフトウェア音源が情報を処理しきれなくなりやすくなったと考えられる。

おまけ

最大値への引き上げ

MIDIドローの話題になったので、ついでに。
MIDIドロー上でポインターツールでは入力済みの値を最大値まで上げられない問題があったりなかったりするが、Logic Pro X 10.2のときにいったん解決したらしいのにうちでは再発している。
要はモジュレーションホイールなど全開にしたいのに126で止まってしまう問題。

LX: MIDI Draw Bug [FIXED] – Logic Pro Helpに記されているように、ポインターツールでなく鉛筆ツールだと最大値まで引き上げられるっぽいのだが、ちょっとコツが要る。

イベントリスト、またはステップエディタで補正しつつ進めるのが確実かなとは思うけれども…。

ジャンプの入力

先日、学生とメシを食っていたときにも話題に上がったんだけど、スタッターみたいに瞬時に値を飛ばすのが、以前だと簡単だったのにできなくなってきてる気配。
Logicにおいてはリージョンオートメーションで簡単にできるようになった。
それと、CC64のサスティンペダル(ホールド)のようなON/OFFトグル方式の入力も、まれにおかしな入力値になることはあるが簡単になった。

で、トグルでないものに関しては、ちょっと前のバージョンまでは、先行する制御点を後続の制御点の位置までドラッグすることで、スクショのようにジャンプする値を入力できたのに、現バージョンではできなくなっている。
ジャンプする値を入力できても実際には補間が機能してしまい、サクッと値が変化したように聞こえないのが苛立つのだが、ひとまず、先行する制御点をドラッグコピーする形で後続の制御点位置までドラッグすることでジャンプする値にできるようだ。
これもイベントリストまたはステップエディタで行うほうがラクかもしれない。

ちなみにステップエディタは先のアップデートで、そのリージョン内に含まれるMIDIノートを自動的に配置して表示するのがデフォルトになってしまっているけれども、レーンセットを削除を行うと旧来の表示になる。

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