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【セルフ解説】リーユの心音

個人的な難度レベル:★★★★☆

161027 コードのPDFがあまりにわかりにくかったので、多少整理したものを追加しました。

久しぶりの自己分析記事。
EVO+さんのメジャーデビューアルバムでカバーを収録いただいた曲ということで、だいぶ出遅れましたが発売記念。

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元となったボカロ曲のほうを取り上げます。今回は動画作ってる余裕なかったので当時ニコ動にアップしたものをぺたり。

2011年に曲先で作り始めて、歌詞を募集してさはらさんのをお借りし(あっ、前に取り上げた「流命」もだ)、VSQ打ち込んでアレンジを生楽器系から打ち込み系に変形して、年明けの1月にミックス終了。
maaさんにイラストを提供いただき、折原さん(現在は名義を変更してるはず)に動画を作っていただきました。

さらに昔メモしたコード進行とPDFをぺたり。
「リーユの心音」コード譜

161027reille(リーユの心音コード譜;改訂版)

音色の話

発端は、小室氏がよく使うコード進行を使って小室氏が絶対作らないだろうものを作ろうというとこ(なぜか2ちゃんで僕と小室氏が引き合いに出されてたことがあって、それが頭に残ってたのかもしれない)。対抗意識でも何でもなくお遊びの一つとして。
それもあって、最初、生楽器系で作り始めてたわけです。

次に、イントロでピチカートの音色で奏でているリフを作りました(最初はピアノでしたが)。
リフは当初5つ割りで組み立てていくつもりだったのだけど、リズムパターンと合わせにくいので変形しました。
音色にも経緯があって、手持ちのピチカートの音どれを探しても理想の音にならず、以前EmuのProteus 2000からサンプリングした音を使い、だけどサンプルレートが低く聞こえたのでちょっと歪ませて上の帯域を出した上で、さらにサンプルスタート位置を数%遅らせて、Enveloperか何かで故意にクリップさせてます。

ピチカートだけでなくシンセベースもリード音色も自作音色で、制作中はピアノもエレピもキックもスネアもハイハットも、何度も音色を差し替えてます。
加えて、Ozone導入前の自分の環境ではミックスがどうにもうまくいかず、結局、妥協すらできてないけど許せる程度の仕上がりという体たらく。
そういう感じで、サウンド面において気に入ってるとは到底言い難い代物です。

メロディは個人史上最凶レベル

何より述べておくべきなのが、Aメロ以外のキチ◯イじみたコード進行と、それによって引き起こされる激ムズメロディライン。

予想される半音上や半音下に(伏線なしで)音が飛ぶなど、変態な部分が随所にあって、自分が作った歌モノとしては流命も大概でしたが、一見歌えそうに聞こえる落差も加味すると史上最凶といっていいです。
これ以上ヒネると奇をてらう感じになるだろうというギリギリのラインかなと自己分析しています。

変態シティポップの域にかろうじて収まって感じるのは、おそらくボーカロイドが歌っているからだろうと思っていて、ふつうの人がほぼ完璧にコピーしても違和感はほぼ間違いなく残ると思われます。
ゆえに、よしんば最新の歌唱テクノロジーで誤魔化せるとしても、常人ならブチ切れるくらいハモりパートはキモいわけで、メインメロだけでなく問題のハモりも成し遂げたEVO+さんには賛辞以外ありませんです。ポテンシャルを示すための曲であっても、歌いこなせちゃうと一部の好事家にしかそれが伝わらない(それをする必要性はさておき)ってパラドックスがありますんで、ここで僕が言うべきは「やってみ、あの人の凄さがわかるから」の一言ですかね。

コード進行とアレンジ面

基本的には自分でもわからん。
たとえばPDF2ページ目3段目の4小節、まずその尺の構成を挟むこと自体滅多にしないし、このキテレツな進行に乗ったメロディがなぜ成立しているのかわからん。わからんというと無責任だけど、フィーリング重視で作ると全音階手法が出てくるなというのはわかりました(教授のParolibreやBefore Long辺りの影響かなあ)。

上の箇所から続くCメロ(と自分の中では位置づけしてる)や、大サビというにはサビらしくない最終盤の部分のコード進行はほぼ間違いなくブラジル系の影響受けてますね。
そのためもあって、曲の完成とほぼ同時に行なって公開したセルフリミックスでは、該当箇所をサンバ調にしてます。貼っときましょうか、ぺたり。

1ヶ所だけ特記するなら、最も終盤の循環でいう4小節目と8小節目で第2転回形使ってるのは近年の自分の手癖(いわゆるフュージョンコードの1つ)。
わりとこれを挟むとグルンと調を変えられるので困った挙句に使うってパターンがいまだに多いですね。そのぶんメロディの難度が急に上がってしまうので、これに頼るのもそろそろやめようというところ。

どうでもいい補足情報2つ。
原曲のシンセベースの音色、ピッチベンドでフィルターが開く設定にしていたのを忘れてバウンスしちゃってます。で、この時期、ミスは見つけても直さないという謎の試練を自分に課していたので、今もそのままのシーケンスデータで残ってます。
ボーカロイドの歌唱パート、全部で7パートくらいあって(最終的にボコーダーに置き換えたのも含めると11パート)、ポルタメントで追っつかない節回しはMelodyneで補正してるんですが、おそらくその際のミスで1ヶ所だけビブラートが弱くなってます。これも直してません。

参考:過去曲解説 ❦ リーユの心音

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