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【セルフ解説】あしたの足音(MoMo「O2Jam U」)

個人的な難度レベル:★★★☆☆

お次はO2Jam Uに提供した”あしたの足音”の構造です。例によって、ここで取り上げる用にアレンジ変えてあります。
特に変わったことをやってませんが、ブロークンビート改め自前のSkippを称し始めた頃のものなので、その辺りを交えて見ていければ。

用途を考慮

曲の展開はAメロ-Bメロ-Cメロの3つだけで、AメロとCメロは大して雰囲気も変わらんのでモチーフ2つのみと見て問題なし。これにイントロらしきものとソロ部分がくっついただけ。
依頼いただいた時点でサウンド再生部の仕様は知らなかったんですが、原則的にはキー音ありの仕組みになるとデータ量が増える(オケをストリームさせてキー音をメモリに置く古来/従来の形式だと、キー音のバリエーションが多いほどメモリを圧迫する)ので、AメロとCメロをほぼ同じように繰り返すことでデータ容量の削減を狙ってました。実際にはキー音のパテントの都合か、キー音の鳴らない仕組みだったので取り越し苦労でしたけども。

音ゲー向けの曲なので「少々面倒な曲です」というのをイントロのシンセの面倒そうなフレーズで匂わせてます。当初は滑らかな旋律で雰囲気を作って歌に入る計画でしたが、O2Jam Uでの出番はお初なので出だしに落差を作らないほうを選びました。

王道進行の変形を活用

この辺のジャンルのものを作るときにF-E7-Am式の王道進行を使うことが多いのは自覚していて、変形パターンを派生させやすいとか、伸縮OR循環させやすいとか、要するに膨らませやすいので制作期間の短縮に好都合なのです。
もちろん、一時的に濫用することはあっても、一つの手に過ぎないってことを忘れてしまうと、発想が貧困になってしまうので注意しておかなくてはいけません。

“あしたの足音”においてはそんなに露骨になっていないものの、この循環コードの派生型でAメロを組み立ててます。

メロに関して。AメロとCメロはペンタトニックに毛が生えた程度のドレミファソラシド(ただしCメロではラからシ♭を引っ掛ける節回しを入れてる)。Bメロはセカンダリー・ドミナントを絡めたその特徴音からスタートさせてます。歌モノ作る以外で自分は滅多にやらないんですが、案外楽しかったのでその後も色んな曲で試しました。
まだJ-Popをあれこれさらっていない時期の作なので、各構成のシメ部分は上昇調になってません。

デュレーション大事

シビアなノートオフタイミングってのをこのジャンルのアイデンティティの1つと考えていて、少し見づらくなりましたが譜面もそれがわかるように調整しました。今回のアレンジではややスケールダウンしてシンセとエレピとベースの3パートでタイミングを揃えています(原曲では16分音符をさらに3分割するグリッドでタイミングを揃えてました)。
もっと音符のスタートとエンドをくっきりさせるために、アタックやリリースをカットするEGを設定したり、もっさりしがちな音色に関してはアタック部分をオーディオデータで切り落としちゃったりします。切り落としを見越して音符の位置を早めに(マージン)設定する必要があるので、制作は結構な労力になります。1パートにつきリージョン数200,300は当たり前。

リズムパートについては、ナマモノっぽい音を使うと下手な演奏ってふうに聞こえちゃうので、いっそと思いサンプリング音に変えリフもごっそり組み直しています。

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カテゴリー:Making, Sound, 作曲, 制作