Archive for 10月 2009

経路上の堰

活力ある組織が大企業になっていく過程で、ちょっとした思い付きを実現していって、それを付加価値にする試行錯誤を苦労なくやってくれる人が、どんどん組織の決まりごとの中に埋没していく。

- 物事を深刻にしすぎる人達: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man’s Blog

を、なるほどなあ、なんて思って深刻に(!)読んだりもしましたが。

楽曲制作においての戦略検討から着手、提出にかけての流れを素早く行なうよう日頃心掛けている自分ですが、そこから世に出るまでワンテンポもツーテンポも遅れて、場合によっては半年から1年も待った挙句、戦略として作ったハズのものが明らかに旬を過ぎてしまったり、先に作ったのに二番煎じになってしまったり。
そういう場面を目にすることが最近けっこう多くて、少し萎えています。
(今年のお仕事が忙しかったわりに報告できるものが何もない関連)

初音ミクや鏡音リンのジェンダーファクター(声質のパラメータの1つ)を変えて子どもっぽくしたものとは明らかに違う。中性的な、明確に子どもの声、と言える。

- 「無垢で子どもらしい」クリプトンの新VOCALOID登場――「Project if…」が始まった – ITmedia News

子供をしっかりディレクションして何日がかりになろうと‘イイ’テイクを追求する、か、最適な歌い方になるまで何日がかりになろうとパラメータを細かくいじりまくる、か、その選択は微妙なとこではありますが、だったら子供声のライブラリーがあるのは好都合。
記事中の「頑張っている感」っていう言葉、若干デジャブな感じがありますけども…。

それはそれとして。
先日書いた歌詞の消滅の件といい、あと某お仕事での子どもに歌わせるネタといい、経路上に何らかの堰があって結果、機を逸したのかなあという印象です。いや、ホントにそうなのかは知りません。
この手のネタって誰もが思いつくものだから早い者勝ちになってしまうのも事実ですけど、鈍重なプロジェクトや、たった一人でも鈍重なスタッフがいる状況においては、(タイムリー性を含めて)戦略が結局無駄になってしまう可能性がありますね…。
その仕組みをボクごときが語ろうとは思いませんが。

思えば、C社在社時は携帯コンテンツの制作から配信までの流れがすこぶる早くて、思いついたそばからアレコレ出来て、だからこそ良かれ悪しかれクリエイター自身が戦略的にコンテンツを作ることもできたんだなあと思います。
一方で、安全性重視の結果鈍重になってしまっている相手とタッグを組んでしまった場合は、余計なことを考えず単に言われたまま作る制作マッスィーンに徹したほうが、失うものが少なくて安全なんだろうなあと。やりがいはありませんが。
あと、携わったスタッフの名前がリストアップされてしまう類のお仕事の場合、(今後の自分のお仕事のために)自分の名前はリストに加えてもらわないほうがいいかもですね。これは冗談半分。

今のところボク自身にそういう経験はないんですが、指示を出す側のセンスが物凄く古かったりして、その指示に従ってしぶしぶ自分の作品を作り替えた結果、面白みのないシロモノになったり、他の同業者からクスクス笑われるようなシロモノになったとき、指示を出す側で無く、実際に作品の制作に携わった自分がボロクソに言われたりすることもあるみたいですね(事実かどうか別として、漫画週刊誌界隈でよく目に耳にする話を彷彿させます)。

ともあれ、今かかえているアレやコレやについて、どうも経路上に堰がある気配が感じられた時には、今後はそれを視野に入れた上で接し方なり振舞い方なり考えたほうがよさそうだと思った次第。

引き続き

某社の」の続報というか、別段報告することはまだないんですが、その後どうなっているか的なメモ。

担当者K氏とアレコレやり取りをしつつ、3曲ほど書き終えたところ。
もともとボクは歌モノをほとんど作らないヒトで、作るにしても最初から歌ができているとか、最低でも歌詞がないと作れないんですよね。
で、そういうような話をK氏としていたところ、ピアプロの歌詞とかどうですか?とおっしゃられたので、それじゃあとヒマを見ながらブワーッとさらって、創作意欲の湧きそうなものを6つくらいピックアップしました。
今はそれからさらに追加で12コくらいピックアップしています。

残念なことに1つ、詞の内容がけっこう気に入って、ちょうど曲に仕立てたばかりのものがあったんですが、歌詞のほうが登録から消されてしまって、曲自体もお蔵入りになってしまうのかなってのがあります。
たしかに元の投稿者のコメントにはネガティブなことが書いてあったんですが、ピアプロは自身の投稿を消せる仕組みじゃないだろうと思っていたんで、お蔵入りの可能性に軽くショックを覚えました。後の祭りかも…。
万が一、思い当たる方がいらっしゃったら、別の名義での投稿でいいので復活させてもらえませんかね…。

ブワーッと見ていて、思ったのは、「暖かい」「冷たい」「泣く」「笑う」「願い」「心」「きっと」「ずっと」の頻出加減と「~から」「~だよ」の語尾の多さ。
単語が一緒でも節回しを変えれば別の曲にはなるんでしょうけど、なるべくそういう逃げ的な手法で作りたくないなあって思っていて、んで、違う作り手なのに同じような内容があるって事実は今後の非効率が暗示されているようでもあって、モチベーションがちょい落ち気味です。
あと、ボク自身は歌詞を全く書けない人で、評論家でもないんですが、字数を合わせるために語尾がまどろっこしくなっていたり、人称というか視点がイレギュラーなタイミングで切り替わったりするのは、曲を充てる側からすると少々キビシイですね。
その辺りの課題をこの先どうやって克服していこうかなってのと、引き続きどういう路線で攻めるかってのと、あと何をしたらそのプロジェクトが面白くなるかなあってのを思っている昨今です。

某社の

某C社のご依頼で、今更ながらボカロを使った曲をしたためています。

今年夏前頃、ネトボがスタートするくらいの時期に一度C社に呼ばれて行って、携帯向けに10秒強くらいの一節をSMAF用に作る話を請けました。で、それは今も月次制作として細々と続けているわけですが、先月くらいに制作資料として1本ソフトを提供いただいて(買えよ)、この機会に何曲か書き下ろしてみませんかという打診も受けたんで、じゃあやってみますかと。
既に書いたように、かつてのバタバタな仕事も最近はほぼ落ち着いてきたんで、少し時間の余裕も取れるようになってきました。何か今後の仕事に役立つのなら、やらない手はないですよね(問題は、やる上で培われる何やらが今後活用できるかどうか)。
実は曲を作る仕事自体がかなり久し振りで、リハビリ的な趣きがかなり強いですけども。

さて、請けたはいいけど、どんな曲を書いたらいいもんやらですね…。
大方のネタは出尽くしている感がありますし。

プラニス~小樽

三連休いかがお過ごしでしょう。
ゴールデンウィーク、シルバーウィークと休みだらけの今年でしたが、連休を休日として味わうことができるのはもしかしたら一年ぶりくらいかもしれません。気の休まらない日々がずっと続いていたもんで。

先日実家に足を運んだ際に母に「無言館「祈りの絵」展」のチケットを2枚もらったので、今日の休みは妻の人とまずそれを鑑賞。
無言館の何たるか予習なしに足を運んだボクですが、じっくりと興味深く鑑賞させていただきました。
掲げられた絵を目にして床に崩れ泣き出すご年配の方もおられました。
無言館館主である窪島氏が本展に先駆けて行った講演会の模様、それを伝えた新聞の切り抜きが出口の直前に掲示されていて、これを展示品の何より先に置いたほうがよいかなと思う一方、いや、最後に読むことで、いったん昂ぶってしまった感情を制御したほうがよいのかなとも思ったり…、こうした展示で感情の振れが起きてしまう方々というのはご年配の方々だけではない、そんな昨今だなあと思ったり、とかなんとか言いながら自分にどれだけのどんな思想があるものやらと省みさせられたり。

そもそも今日は小樽の町のあちこちでライブが行われているという日で、妻の人ともどもご案内を受けていました。
ご案内いただいた時期には行けるかどうか全くわからない仕事の情勢であり、「あー、かつてのバンドメンバーや友人とまた一歩遠ざかることになるかもなあ」と少し苦い思いでいたんですが、先の日記の通り先月末から先週にかけて情勢が大きく動いて、突如都合がよくなってました。
そんなこんなで、鑑賞後の様々な思いを抱きつつプラニスホールを後にして小樽へと移動と。
なんでも、小樽の中心から少し外れたところにあるウグイスというカフェが味わい深く、調度品含めボクら夫妻好みだと紹介いただいていて、小雨降る中バスに揺られて古民家改造風の(常套といえば、常套だな)カフェに赴き‘優雅に’お昼をいただきました。なんだこれ、完全に日記ですね。

かつて何度かPosfulの中の広場でライブしたことも、橋の上でライブしたことも、改造された倉庫でライブしたこともあった小樽ですが、ぶらぶら街の中を歩くようなのは相当久しぶりで、この際ベタな観光スポットにも足を運びました。
徒歩で街中の観光スポットは大概回れてしまうってのは小樽ならではなのかな。
でも以前来た時より少し寂れましたかね。
で、知人のライブを1つだけ見て帰ってきたと。

ひとのライブを見ること自体も久しぶりですね。
今日初めてこんなこと思ったんですけど、演奏にあまり自信がないときは演奏時に身体の重心を少し低くしたほうがいいかも。気持ちの問題かと思いますが、上滑りを防げそうな気がします。上滑りってのは…一体感の喪失みたいなもんですかね。

ようやく

およそ一年に渡る開発プロジェクトのゴールもようやく視界に入り、大詰め。社内には緊張感と安堵の入り混じった健康な空気が漂っています。久しぶり。
2009年の年末がもう近くまで迫ってきていて、そろそろ来年をどう過ごすか考えてもいい時期、同時に今年一年を振り返ってみたりもすると、バタバタしている中でも隙を見てアレコレ試したりしてそのお蔭で培えたものもありましたが、でももっと色々試せたよなあという思いがありますね。いや、まだ今年2ヶ月以上ありますけど。